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第7章 強固な隊列のために

強固な軍団建設のために

勝利のもたらす扇動効果


 戦略は戦術を指定する。そして戦術における勝利こそが戦略的勝利への道を拓くことは云うまでもない。
 すなわち、強力な街頭デモや職場ピケット、三里塚現地での戦闘などにおける我々の闘いぶりが、それ自身強力な煽動要素なのであり、また、こうした闘いの勝利がもたらす煽動効果は時として巨大なものとなる。
 したがって我が隊列が「鉄の軍団」となって闘争を勝利的に遂行してゆくことがますます重要となる。「技術」とは、個別の戦闘における戦術の一部であり、戦略的課題のひとつひとつを解決してゆく鍵なのである。

精神的量−勝利の原動力

「諸種の精神的量は、戦争の最も重要な事項に属する。戦争の全領域に浸徹するものは、実に精神である」(クラウゼヴィッツ)
 史上最強の武装力を持つアメリカ軍を撃退したベトナム人民の闘いぶりの中にこの精神的量の大いさを見ることができる。精神的な武装力こそが、いかなる武装にも勝る力なのである。
 クラウゼヴィッツは主著「戦争論」において主要な精神的諸力を以下の3つに分類した。
 (1)将師の才能
 (2)軍の武徳
 (3)軍における国民精神

 (3)については今日、「プロレタリア精神」といいかえることができるだろう。
 こうした精神的諸力は、我々の日々の学習と闘いの経験とから培われ、勝利への不動の確信として育まれるのである。
真に強固な隊列のために
 何年か前、我々の隊列はまだ弱く、デモなども今日の我々のデモからはとても想像もつかないほど下手な時期があった。そうした状況を見かねた当時の学生インター××大学班から「真に強固な隊列のために」と題するデモ隊列についての意見書が提出された事がある。本書ではこれを参考に、@デモ隊列の強化A標準的個人装備、の2点を中止に論ずる。

強固な隊列とは

 強固な隊列とは
@どんな圧力にも崩れない固いスクラム――結束力
A前方に向かって押し出される猛烈な力――前進力
の2点に集約される。

デモ隊列の強化

 前記の観点から、デモの際には次の諸点を守ることが絶対に必要となる。
@闘いに臨んでの万全の心がまえ――逮捕を怖れない事、逮捕後について心配しない事、同志・組織を全面的に信頼すること、要するに一点の心残りもなく闘いに参加する。
A指導者及び笛の奏者は適切なテンポ・精確な2拍子のリズムを絶対くずさずにデモを指導する。
B隊列をくずさず足並みをそろえて(必ず左足が先)力強く行進する。
C固いスクラムを維持する。互いに前の人間のベルトをしっかり握って絶対に離さない。
D隊列は多い程よい。5列よりも10列、10列より20列、更に50列・100列デモを!
E隊列が多くなるほど、かけ声のテンポが合わなくなる。うしろのかけ声・笛は前の指揮と笛をよく聴いて正確に合わせる。デモはリズムが命だ!

標準的個人装備

 特別付録のイラストを参考に以下の諸点に留意する。
●闘争目的・季節・天候などによって服装を考え、ベストコンディションで闘いに臨もう。
●ガス弾の使用が考えられる場合にはヤッケなどで身をつつみ、多少暑くても皮膚を出さないこと!
●薄いナイロンヤッケはすべて敵につかまれにくく、少しの雨なら防げるので便利。
●闘争が激烈になると予想される時は、肩や腹を新聞紙などでしっかりと防護する。また、腕には篭手(ない場合にはガムテープとワリバシで代用)をつける。全身をしっかり守って存分に闘いを遂行しよう!
●当りまえなことであるが、身もとのわかるものは一切持たない。タオルにもシャツにもよけいな事をかかない。

アジア青年会議発行「闘うアジア」第5号表紙

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