戦略は戦術を指定する。そして戦術における勝利こそが戦略的勝利への道を拓くことは云うまでもない。
すなわち、強力な街頭デモや職場ピケット、三里塚現地での戦闘などにおける我々の闘いぶりが、それ自身強力な煽動要素なのであり、また、こうした闘いの勝利がもたらす煽動効果は時として巨大なものとなる。
したがって我が隊列が「鉄の軍団」となって闘争を勝利的に遂行してゆくことがますます重要となる。「技術」とは、個別の戦闘における戦術の一部であり、戦略的課題のひとつひとつを解決してゆく鍵なのである。
「諸種の精神的量は、戦争の最も重要な事項に属する。戦争の全領域に浸徹するものは、実に精神である」(クラウゼヴィッツ)
史上最強の武装力を持つアメリカ軍を撃退したベトナム人民の闘いぶりの中にこの精神的量の大いさを見ることができる。精神的な武装力こそが、いかなる武装にも勝る力なのである。
クラウゼヴィッツは主著「戦争論」において主要な精神的諸力を以下の3つに分類した。
(1)将師の才能
(2)軍の武徳
(3)軍における国民精神
(3)については今日、「プロレタリア精神」といいかえることができるだろう。
こうした精神的諸力は、我々の日々の学習と闘いの経験とから培われ、勝利への不動の確信として育まれるのである。 |