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第2章 ビラ・パンフレット・機関紙

政治性格による分類

ビラ・パンフレットの分類

@基本政策ビラ・暴露ビラ
 情勢の展開を正しく大衆に伝え、闘争の方針とその勝利への展望を理論的に明らかにする。又、論敵の誤った方針について理論的に暴いてゆくビラである。様々な大衆集会や役員選挙、新歓などに活用されるので格調高くスローガンを印象づける工夫をしよう!
A解説ビラ・シリーズビラ
 われわれの言葉で書かれたスローガンのひとつひとつを大衆の言葉で解説し、基本政策ビラに収まりきらない理論的展開・政治的暴露を系統的におこなってゆくもので、定期的に発行される機関紙やパンフレットの形で宣伝するのが効果的。
B討議資料
 新聞の切りぬきや写真を利用した討議資料は、基本政策ビラ・暴露ビラに具体性を与え、クラス、サークル、職場から討論を巻き起こしてゆく為のもの。ファックスやベビーオフセットなどを利用するとよい。
C職場ビラ・クラスビラ
 活動家の宣伝が大衆的基盤をもったものとして行なわれる為に、サークル・クラス、あるいは職場有志による自主的なビラの作成を組織してゆく。ここには、身近な仲間たちの不満や怒りがあふれている。
D緊急ビラ
 最高裁狭山上告棄却や岩山鉄塔破壊のような突然の事件が起こったような場合には機敏なる行動が要求される。また、こういう時こそ、職場・学園の仲間の怒りをとらえ、闘いに決起させるチャンスと心得よう。事件の核心にふれる内容、はっきりとした行動方針、ひとめでわかる簡潔な見出し等がカギ!
Eアジビラ
 最も広範且つひんぱんに撒かれており、行動への決起を訴え、闘争の勝利への確信を伝える事を目的とする。行動提起をイメージ豊かに、見易く作るのがコツ。スペース配分は見出し5割、小見出し3割、本文2割」とか。文章の中には労学の闘いの昂揚を入れる。

職場新聞・サークル機関紙

 我々は党派機関紙として「世界革命」をもっている訳だが、これとは別に職場・学園の個々の状況に応じた工場新聞・サークル新聞の発行が、これまで分類した全てのビラの役割を担うばかりでなく、活動家の系統的な組織活動を助ける。
 レーニンは党活動における新聞の役割について「新聞は、集団的宣伝者および集団的扇動者であるだけでなく、また集団的組織者でもある」(なにから始めるべきか)といったが、これは、各職場・学園のグループの新聞にも適用される。新聞は何も組合や自治会をとらなければ発行できないものではない。共産党・日本機関紙協会はこの点を特に重視して「一つの職場に一つの新聞」のスローガンのもとに活動している。われわれもまけてはいられない。「世界革命」「青年戦線」と連携した職場・サークル新聞をいたる所に作り出そう!
ビラの充分な活用の為に

ビラ撒きにあたって

 ビラをまくことは闘争の重要な一部門なのであり、活動家はビラを受けとった一人ひとりの連帯感を勝ちとろうという気持をもって、みな宣伝活動を行なわなければならない。その為には次の諸点に注意してビラを撒こう!
@事前の調査と準備
 工作すべき工場の労働者数、組合員数、組合の政治的傾向など、更には技術的問題として始業時間と終業時間、工場出入口の数などを調べ、ビラまきの人員や必要資材(後述)などを決めてゆく。学園であればクラスの中心人物を調査、クラス回りのスケジュール表の作成など。
A呼びかけるのを忘れずに!
 職場やクラスが違っても、いつの日か共にスクラムを組む仲間なのだ。「おはよう!」「おつかれさん!」「がんばろう!」と、あいさつ。また、ビラの内容に応じて「部落解放研です!」「狭山闘争に結集しよう!」「社共に投票しよう」「署名に御協力を!」など、短い言葉を一人ひとりに呼びかけて情宣しよう!
B署名用紙・ハンドマイク等の活用
 課題に応じてゼッケンや腕章をつけ、旗とハンドマイクをもって目立つように宣伝する。また、職場や駅頭などで朝ビラをまき、その主旨にそった署名活動を同じ日の夕方に同じ場所で行なう。学園では入試や入学式の日などに行なうのが特に効果的。
Cいつも同じ人物がビラをまく
 ビラの持つ政治性格ばかりでなく、活動家の人格もまた、大衆の信頼を得るうえで大切である。いつも同じ活動家の手からビラを受けとることによって大衆は彼の顔をおぼえ、ビラの持つ政治性格と活動家の人格とを同一視するようになるばかりでなく、彼の献身性に注目し、友好的な態度を示してくる。
D獲得のチャンスを逃すな!
 学園や駅頭で宣伝を行なっていると、興味深そうに立ちどまって聴いている人。こういう人には積極的にこちらから話しかけよう。署名に協力してくれた人も同じこと。住所と名前はかならずきいておく。不特定多数は特定少数を通じて組織される。少しの獲得のチャンスものがさず活用しよう。

必要宣伝資材

●まず、ビラと指サックは絶対に必要!
●腕章、ゼッケン、はちまきなど
●ハンドマイク(電池を必ず点検)
●旗、横断幕、ポスター
●署名用紙、板、筆記用具など
●新聞、パンフレット(カンパ袋も!)
●宣伝カー(マイク、バッテリー点検)
ビラ作りの基礎知識

執筆・編集・割りつけ

A 原稿を書くうえでの注意
・5W1Hを忘れずに、正確に記事を書くこと。
・活動家だけの言葉を避ける。
・中心点=主題をはっきり短く生き生きと、など、あたりまえだが重要な諸点に注意して原稿を書こう(「機関紙活動家必携」・「機関紙入門」など参照のこと)。
B 計画性をもった執筆を!
 最初の執筆の段階から計画性をもってやるのが、良いビラをつくるコツ。原稿の長さについた大たいの目安をたてること。目安のたて方は原紙を参考にする。原紙には図のように様々な種類があるが、作例として原紙を使った場合、B4(紙の大きさの単位。青年戦線2ページ分の大きさのこと)片面には縦63字×横61行=3843字、400字詰原稿用紙にして9枚半の文字が入る(図A−A)。大見出しが3割、小見出し1割、行動提起1割として、文章は原稿用紙4枚半くらいでまとめなくてはいけないな、とわかる。
 目安が決まったら具体的な執筆に入るが、原稿はなにも1行20字詰で書くものと決まっている訳ではないのであって、割り付けに従って字詰を決定してゆくのが合理的。特に、新聞やパンフレットをつくる場合、あらかじめ原紙をもとにした基本割付(図B−@、C−@、C−Aなど参照)をつくっておき、これにしたがって18字詰なり28字詰なりで原稿を書く方が、行数計算と編集・割り付け作業のためには、はるかに有効である。わが班と新時代社には1行30字まで書ける原稿用紙がある。
C 編集・割り付け
 さて、こうして原稿が書きあがったら、次は編集・割り付けだ。行数を計算し、本文と見出し、行動スケジュール等のスペースを決定する(図A−C)。見出しの字数もかならず数えること! 署名は必ず見易くいれること。パンフレットであれば、ページ数もこの時に決まってくる。

ガリ切り


ファックス・ベビーオフセット


印刷のしかた


パンフレットの製本

 以上については技術の進歩により陳腐化していますので、説明を省略します。

「青年戦線」第3号表紙

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でも結集してもなんにもないけど