●楽器を寄贈する
今回のベトナム訪問が実現したのは、全くの偶然による。私は吹奏楽に親しんでいた関係からいくつかの楽器を所有していた。その中には、友人から譲り受けたユーフォニウムもあった。ユーフォニウムは七六年頃購入され、政治集会や日韓交流会の時にも使用された。しかし、ユーフォニウムは個人で所有していても演奏する機会はない。もったいないのでどこかで引き取って使ってくれないか、と各方面に問い合わせていた。するとベトナム在住の友人からメールが来た。以下は、私と友人とのメールのやりとりの内容である。
友人より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ベトナムでは、音楽の授業は歌のみとのことです。
ブラスバンド好きの教師も必ずや居るに違いないでしょうが探すのも手間取りそうなので別件で以前コンタクトしたことがあるダラットの師範短大の学長に問い合わせてみました。
学生達は卒業後教師になり、音楽も教えることになるわけで、当然、師範短大でそのための授業もあり、ユーフォニウム2台共引取りたいとのことです。
ダラットは高原地帯で、少数民族居住地でもあり、何といっても子ども達の可愛らしさでは少数民族が一番です。
師範短大の備品となるわけですので、贈答者の氏名住所職業等を明記した書類が欲しいとのことでした。お手数ですが、事前に適当な贈答趣意書みたいなものを簡単に作ってもらえませんか? 英文であればベターですが、日本文でも結構です。その場合はベトナム語に訳し、送り返しますので、署名の上ご返送ください。
配送、通関手続きについては調べてからまた連絡します。
友人への返信・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おお!ありがとうございます。趣意書をつくってみました。
なお、ユーフォニウム2台だけではたいしたアンサンブルもできないし、他に超格安の楽器をみつけたので、それもいっしょに贈ります。なお、リコーダーは今の日本では教育用のおもちゃみたいなものですが、バロック時代にはアルトリコーダーはフルートと同程度の地位にあり、かなり高度な演奏もできます。バッハ、テレマン、ヘンデルなどの楽譜も一緒におくります。これは安いのでもっとたくさんおくるのも可能です。
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