「サイバーアクション」の「まえがき」(2000年7/1づけ)を見ると、
本の趣旨として、
市民運動・社会運動などのためにインターネットをこれから始めようとする人、
始めたばかりの人、
すでに一定程度始めているが、もっと多様な活用方法を創り出したい人
を対象として叙述した。
このために、主要に国内の市民運動・社会運動関係のもっとも先行的なホームページを
紹介することに努めた・・・
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とある。
それならば、戸田HPを取り上げるにあたって(仮に筆者の主観での否定的面を書くのは
よしとしたとしても)、戸田HPの先進的・画期的面を全く書かず、現職左翼議員HP掲示板
で起こった最も先鋭的な事件をありきたりな凡百のトラブルに矮小化するなんて事は、この
「まえがき」に全く反している事になる。
なお、この「まえがき」の作成者は単に「著者」と記されているから、井口秀介・井上は
るお・小西誠・津村洋の4人の共著者の共同声明であるはずだ。だから井上は自分も責任を負
う「まえがき」に反した文章を書いたことになる。
また、ほかの3人にも共同の責任がある。
また、「まえがき」では
インターネット活用についてのいろいろな「悪例」も紹介し、それに対する率直な苦言も
呈しているが、もとよりこれは、その当該団体やグループを非難する意図で書かれたもので
はない。
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とあるが、ここから分かるのは、この7/1づけ「まえがき」では、「悪例」の紹介は「団体や
グループ」を対象としているもので、「個人」を対象に挙げることは想定していないかった、
ということだ。
だからこそ、
「もとよりこれは、その当該団体やグループを非難する意図で書かれたものではない。」
と書いているのだろう。
つまり、この本で特定個人の実名を上げて(しかも長々と!)「悪例」として紹介する事は
考えられていなかったからこそ、「当該団体」や「グループ」に限定して断りを入れていると
しか考えられない。
ふつうに考えても、HP掲示板運営者として現職の、まっとうで珍しい左派議員だけを実
名を上げて非難し、しかも取材もせずHPや掲示板に厳然と残っている資料に全く反する事
を、「運動圏」を自認する集団が本にして出版するなんてあり得ない話だ。
以下に「まえがき」全文を示すが、その中に<6月14日から配信を開始した「小泉内閣
メールマガジン」は、当初の70数万から増えつづけ、1,2週間のうちに数倍の発行部数
に達し・・>とあるから、この文章が実際に日付通りの7/1に完成されたことが伺える。
なお、全文の中の★〜★の部分は、「サイバーアクション」HPの
サイバーアクション>内容紹介 http://wsf.miri.ne.jp/cyberaction/ での「まえがきより」
の中には入っていない。HPアップの後に追加されたのだと思われる。
「まえがき」全文
本書は、市民運動・社会運動などのためにインターネットをこれから始めようとする人、
始めたばかりの人、すでに一定程度始めているが、もっと多様な活用方法を創り出したい人
を対象として叙述した。
このために、主要に国内の市民運動・社会運動関係のもっとも先行的なホームページを紹
介することに努めたが、筆者の力不足もあり、紹介しきれていないものもあるかもしれない。
また本書では、インターネット活用についてのいろいろな「悪例」も紹介し、それに対する
率直な苦言も呈しているが、もとよりこれは、その当該団体やグループを非難する意図で書か
れたものではない。
運動のためのインターネットの活用についての、今後の試行錯誤的な発展を願ってのもので
ある。
インターネットは、「民衆メディア」「市民メディア」と言われている。確かにインターネ
ット上では、大組織と小組織・個人も情報発信は対等・平等であり、表現の権利も機会も自由
である。ここでは、肩書きや地位、性別や年齢、そして国籍・民族さえも関係ない。
そして、この「民衆メディア」としてのインターネットは、いまや、高速大容量という通信
手段の発達によって、「文字型メディア」から「視聴型メディア」へと着実に発展しつつある。
このような、新しいネット環境の中で現在、試行されつつあるのが、「落選運動」や「電子
署名―抗議運動」、そして韓国から教科書検定問題で開始された「バーチャル・シットイン」
(仮想座り込み)などの新しいサイバーアクションだ。
このサイバーアクションには、様々な異論もあろうが、これは市民運動などでインターネッ
トを今後どのように活用していくかをめぐる経験的試みでもある。
本書では、このようなサイバーアクションやネットワーク・データベース形成など、市民運
動とネットをめぐるさまざまな問題についても議論を提供することにした。今後の共同の取り
組みの中での発展に期待したいと思う。
★ところで、6月14日から配信を開始した「小泉内閣メールマガジン」は、当初の70数万から
増えつづけ、1,2週間のうちに数倍の発行部数に達している。政府が1億円をかけてメルマ
ガを行っているとしても、私たちはその数百分の1の資金でネットを多様に活用し、対抗でき
るのだ。★
なお、本書の第1章は小西誠が、第2章・第6章は津村洋が、第3章・第4章・第5章・第
7章は井口秀介が、そして補章は井上はるおが分担執筆した。
また、巻末のイエローページの編集については、繁原礼二氏に編集協力をいただいた。
膨大なWebサイトのなかから、多大な時間をかけて編集していただいた氏に大変感謝したい
と思う。
2001年7月1日 著者
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なお、この項目の最後に「戸田HPの先進的・画期的面」の具体をざっと採録しておく。
↓↓
糾弾1:戸田の画期的新手法開発等、ネット世界の重要事を全て隠蔽した犯罪性(上)
http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=826;id=01
・・・・掲示板荒らしの手法は2000年段階で既に高度化しており、単純な罵倒だけではなく、
一見「理性的市民」を装ってネチネチと「○○に答えて下さいよ」と執拗に繰り返したり、
「一見理性的な」書き込みでカモフラージュしつつ誹謗中傷書き込み満載の2チャンネル
のアドレスを貼り付けてリンクできるようにしたり、などの手法が展開されている。
・・・・
こうした状況に全国のネット活用(志望)議員のほとんどを震え上がり、HP掲示板開設
の見送り、既設の所は会員制に移行、ネット言論の自粛に雪崩を打ったのである。
・・・
00年4/20から20日間ほどの対荒らし闘争の中で戸田が編み出して荒らし共を実際に撃退
し、5/19「掲示板ルール」と6/22「自由・論争掲示板ルール」制定を以て確立した「戸田の
掲示板テーゼ」ほどユニークで実効的なものは、議員HPでは無論、他のHPでも未だかつ
て存在しない。
・・・・・・
2:しつこい質問者には言論実行の決意性を問うた。具体的には年代・地域・体験・職業身
分等の概要を逆質問し、回答無しは「コンジョ無し」として追放(投稿禁止)処分とした。
・・・
これが戸田が開発した最も画期的な掲示板運営手法である。
A:当時の掲示板へのアクセス数を見ると、従来1日100程度だったものが、4/24には300
を越え、4/26には1256、その後は連日1500前後にも急増した。
しかし、圧倒的多数は読むだけであり、戸田攻撃意図を持った荒らし書き込みをする人
間はハンドルネームで数えて(1人2役もあり得る)たったの10数人程度に過ぎなかっ
た。1日にすれば多くて数名程度。
「2ちゃんねる」に出入りしている人、若竹問題で戸田掲示板に関心を持った人の圧倒
的多数は良識的な人だった事がこの数字が示している。
糾弾2:戸田の画期的新手法開発等、ネット世界の重要事を全て隠蔽した犯罪性(下)
http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=827;id=01
とにかく、若竹問題で戸田HP掲示板騒動が起こった00年当時既に全自治体議員HP
として画期的な日本2位アクセスHPで、「サイバーアクション」出版当時は同日本一アク
セスHPになっていた議員HPの掲示板に起こった事件であるからには、そのHPの特異性
抜き紹介や分析はあり得ないはずなのに、井上はその事実に全く触れずに隠蔽したのである。
・・・・・
議員という公職者であり、しかも戦闘的左翼議員としてひとり気を吐いているが故に圧
倒的アクセス数を誇るHP、ネットウヨの跋扈増大にも拘わらず、ひとりその勢いが衰え
るどころか年々増大していくHP、ここに目を付けない「分析」や「評論」など全くカス
で無能である事は明白ではないか!
・・・・
日本全国の議員の中で、戸田以外の誰がこれほど信念を持って、負担を背負って、匿名・
アドレス無し投稿自由、即公開制の掲示板を運営している議員がいると言うのか!
など。
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