7)戸田さんの事例は貴重な実践例 草加耕助 - 07/1/27(土) 17:34

7)戸田さんの事例は貴重な実践例

この、ネットウヨの襲撃に対する議論派と削除派の考えですが、実際にはどちらかの原理主義的に徹底している人は、現代ではほとんどいないと思います。みんなそれぞれに工夫しておられる。

そしてどちらの考えが「正しい」ということはないと思います。
要は「そのサイトの開設目的」と「管理人の考え(個性)」に委ねられることではないですか。

つまりそのサイトの存在(開設)目的によっては、どんどん削除するのも、すべて残すのも、どちらもありだということです。そしてその「目的」は管理人が決めることであり、他人がどうこう言うことでは断じてありません。

そして荒し対応が適切であったかどうかは、常にサイトの目的に照らしてしか評価できず、一般化することはできないのです。

たとえばアッテンボローさんのブログは、どちらかと言えば「議論派」に近いですが、どうしようもない糞みたいな書き込みに対しては、「あなたとは議論できません」とちゃんと通告しておられます。それ以外の多少なりとも議論できる場合は議論を継続するというスタンスです。これは非常に成功していると思います。

これはこれで一つの見識であり、貴重な成功例だと思います。ただし、これは
・管理人が元活動家という経験を有している(議論に耐えられる)
・病気療養中でネットにさける時間が比較的豊富にあったこと
・サイトの目的の一つに「左翼の考えを一般の人にわかってもらう」ということがあった
などの条件がそろっていたから可能だったことです。一般化はできません。

中核派の主張をほとんどそのまま掲載している「イスクラ」というブログがありますが、ここは「議論派」というよりは、ほとんど「放置派」に近い印象をもちます。当然にネットウヨなども大量に来ますが、新左翼系の一般人も書き込んでいきます。そういう中で、中核派の公式サイトに掲示板などがないことを補うような役割を果たしており、私はこれもこれなりに「成功事例」と考えています。

私のサイトの場合、開設目的は、1に私の思索のためであり、そういう意味では個人の箱庭です。2に左派の人達が気軽に立ち寄れるコミュニティ作りです。これらの目的を阻害しない、私のちっぽけな箱庭を土足で踏みにじらない限りにおいて、主義主張に関係なく、誰でも歓迎するというスタンスです。

よってブログの荒しコメントは「削除派」ですが、どうしても罵倒したい人のために、専用の掲示板を設けており、削除よりは「移動」を基本としています。ただし批判材料となるものは残します。そんなの私の判断です。トラックバックはすべて放置。自分の場所で書いた言論ですから、あからさまな「荒しがわり」でない限りは尊重します。これらの方針については別に文書を設けて掲げてあります。この手の注意書きがある場合、書き込みたい人は、さがしてでも必ず読む「義務」があると思います。

そんなこんなで「削除派6、議論派4」くらいのスタンスでいますが、自分なりにやってこれたのではないかと思っております。まあ、やたらとコンテンツを増やしてからは、「見ていく」人ばっかりで、書き込んで参加してくれる人が少なくなったのが寂しいところではあります。

戸田さんの場合の荒し対処法は、「削除派7、議論派3」くらいのスタンスですが、門真の議員としてのスタンスや主張を明らかにし、一般市民からの要望を受け付けるという、サイトの目的からして、適切に対応しておられると思います。とりわけ、掲示板をWeb変わりに、自分の主張の発表の場として使用し、静的なコンテンツをサイト側に保存・蓄積していくという変則的な方法をとっておられますから、これくらいがちょうどいいと思います。

よって戸田さんの事例も、戸田さんのスタンスと置かれた環境を前提にする限りは、荒しに対応する貴重な成功事例だと考えていますし、参考にさせていただきたいと思います。ただし、「誰にでも・どこにでも・いつでも」通用するわけでないことはもちろん前提だと思います。

それにしても、「(戸田掲示板には)石ころしか残っていないと言われた」ってのは、あんまり酷すぎませんかね?この一言で反発が先に立ちますよ。まあ、私の書き込みなんざ、石ころでしょうけども。。。