(6) まっぺんさんへ、そして・・・  麻生英人 07/3/14(水) 5:42

1.はじめに

 まっぺんさん。相変わらず遅い返信で申し訳ありません。

 さて、連帯労組は07春闘真っ盛りです。関西の生コン業界の春闘では、大阪兵庫生コン経営者会70社程の経営者と関生支部もその一員である5つの労働組合200名とで、共同交渉を持ちます。今年は、3月14日・22日・29日と開催され、3月末までに解決しなければ、ストライキをはじめとした労働組合の行動で事態の打開をはかることになります。これと連動して、奈良・京都の生コン業界、バラセメント輸送業界、コンクリート圧送業界で集交、そして未解決の場合行動と、横断的に繋がっていくことでしょう。

 その前に、権力弾圧粉砕!賃上げゼロ回答を打破し、中小労働運動を前進させよう!3・11自動車パレードが、200台のミキサー車・バラセメント輸送車・コンクリートポンプ車で、大阪市内を走り抜けました。

2.まっぺんさんの投げられたボール

 この1月に始まった論争も、主として、戸田さん及び戸田さんと伴走してきたつもりの私の対応の遅さによって、この時期まで来てしまいました。まっぺんさん及び戸田さんを批判する人達の寛容さによって、粘り強い「言論には言論で」を実践して来れました。しかし、この実践は草加さんの言われる通り、投下労働量に規定される様な気がします。皆さんもそうでしょうが、時間のやりくりと考える時間が求められます。但し、ここに表現されない多くの「考えること」が、私にとっては価値あるものと感じられます。また、私は、私のこなれていない言葉を受け止め、ここやまっぺんさんのサイトで議論や思いを語ってくれた人々に感謝します。
 まっぺんさんのサイトで明らかにされました「麻生さんに応えるために」3月1日付はそれほど日を置かずに読みました。相変わらず、自己抑制の効いた論旨と落とし所だと感心しています。

 「言論には言論で」の原則に沿いながら、戸田さんと私のこの掲示板を通じての対話があり、リアルでの議論もありえると考えています。私は尊敬する政治活動家としての戸田さんの主体性を尊重した対話が続くであろうと思っていますし、また、それが「言論には言論で」の原則を提示された人々にも応える方法であるのだろうと考えます。

 私は、「権利」問題については、まっぺんさんを支持します。まっぺんさんは反論する権利があり、そもそも戸田さんが反論を「客観的」にしむけたのですから。

 さて、この掲示板の独裁的管理者である戸田さんは、2月20日付論考で、自己の1月2日以降の膨大な投稿(まっぺんさん言うところの「新春42連発」)の総論として、「サイバーアクション『補章』批判をするにしても別の書き方があり得た」「客観的には喧嘩を売ったことになる」と自己を相対化し自己のあり方を捉え返しています。あと「サイバーアクション再版云々の要求が、出版の自由妨害と表裏一体であることを反省し取り下げようと思う」と表明されました。

 私は、戸田さん自身や戸田さんの批判者はお怒りになるのでしょうが、論争している当事者が、総論として「別の書き方があり得た」と表明することの持つ意味を感じてほしいと思っているのです。また、自己の主張は不当に反論されていると感じている者が、自らが「喧嘩を売ったことになる」と被害と加害を逆転させた判断も見てほしいと思っています(後に続く戸田さん一流の文章で、戸田批判が倍加しているのだと思いますが)。
 さらに、「宮崎問題について」では、「総合的には概ね納得できます」とあります。従来の戸田さんの見解と比較して、自己相対化は顕著だろうと思います。

 この間の私の投稿の考えの基本は、私の独創ではありません。草加さん以外は逐一断ってはいませんが、私の主張はまっぺんさんであり、黒目さんであり等々であろうと感じています。

 まっぺんさん、言いだせばきりがない程、多くの問題があるように思います。私は、戸田さんに言いたいことを言ってきた様な気がします。それは、私が戸田さんを知っており、その上で信頼しているからです。また、この論争の争点に関して、どちらが悪いという問題とは相対的独自に、ある種の構造を明らかにしないと、通じ合わないという感触も消えません。しかし、延々と議論はしにくいものです。

 さて、ネット上でしか存じあげませんが、まっぺんさんの人柄は感じ取れます。そして、私がレトリックではなしに、上に挙げた理由で、まっぺんさんの投げたボールが戸田さんによって、部分的には返されていると言っても、少しは容認して頂けるのではないかと思っています。小さな声でも聞き取る術はある様に思います。

 いずれにしましても、まっぺんさんがボールを投げていることは理解しています。
受け止め返さなければならないことも。言論には少し時間がかかりますが。