<補3> 黒目さん・よねざわいずみさん・まっぺんさんへ 麻生英人 - 07/3/8(木) 0:53

 相変わらず、即応できずにすいません。

 さて、私はこの論争経過を戸田さんの掲示板と同時に、まっぺんさんの管理するサイトとの二元中継で理解しています。私は、両者のサイトを見ているという前提で論を組み立てている場合があります(勝手で申し訳ありませんが)。この論争に関心ある方は、レッドモール党公式サイトへアクセス下さい。それ以外の場所で言及はあるのでしょうが、追えていません。

 そこで、ここで登場できないまっぺんさんの意見も見ています。また、私への批判もありますし、この掲示板での黒目さんの見解(2月16日付)への言及もありますので、各人の主体性を尊重しないということではなく、まとめて見て頂きたいという意味で、こういう投稿形式にします。

 まず、冒頭に、よねざわいずみさんから、私の立ち位置に関する批判を受けました(2月28日付)。
 私の基本的立場は、どちらか一方の観点から一方を批判するというものではありません。指摘された私の文章は、証明されていない事をあたかも証明されたかの様な前提で、他者(戸田批判者)を非難していることになっていること、客観的事実と違うという意味ではレトリック(別言すればデマゴギーになりかねない)を使用していることにおいて、私の「立ち位置」からずれているとする批判だと思います。

 これに関しては同意し、謝罪します。私の性急な物言いであり、今まで述べてきた私の主観的意図、多少の異論はあるものの、大筋において戸田さんへの論理的追求自体への非難はないということへの理解の上に立っても、主要な問題点をずらした戸田擁護と戸田批判者への非難に繋がり、あらたな論議を生み出してしまう文章になってしまうこと、また、戸田批判者の真意を伝えないまとめ方は公平性を欠くという意味においても、ありうべき批判として受け止めました。以後気をつけます。

 黒目さん、黒目さんが主張される、ネットが「単なる通信手段」、日常生活の中にある精神的交通のツールであるというご指摘は理解しました。多分、そのことは戸田さんも判っているとは思います。その上での振る舞い方の問題である様に思います。ここでは、コミュニケーションの前提が大きく異なっていたり、立論するときの主体の仮構性・虚構性・演技の許容性などが議論の余地になるような気がします。決して、黒目さんが指摘されている、かつて「インターネットはバーチャルな空間」と言われていた、という意味での虚構性として言及してはいません。ただ、これ自体で議論すると本来の趣旨から遠ざかっていきますので、私の本意は、戸田さん理解の一助として、活用頂けるのならということです。意味が不明ということであれば、それは私の力の及ばなさです。

 次に、論理的であることについて、その限界性と抑圧性についてのご理解に感謝しますが、私のもう一つのお願いの声も聞いてほしいのです。
 論理力は誰もが当たり前に持っているものではない様に思います。私は人間的価値の優劣を言うつもりはありません。論理力を身につけるのは、それなりの時間と訓練がいると思います。持っている者は、自覚的に、その論理の足を最大限延ばして欲しいと思っています。もちろん、私にとっての主観的な願望であり自身もできていないという自覚の上で言いますが、相手の主張だけではなく、相手の言っていないこと、相手の無意識、その主張を成り立たしめている構造までを射程に入れてほしいと思っています。その上での、相違点の相剋をどう処理していくのか、の解決をはかって欲しいと思うのです。
 そして、これは出来るほうがやるということでしか無いように思います。当然、何の意味や義理があって、とやかく考えなければならないのかという声もあると思いますが。
 私は、時代錯誤的な倫理という言葉を多用してきました。この論争を左翼内部のあり方の問題として考えたいということです。

 まっぺんさん、すいません、息が切れてしまいました。可及的速やか返信します。