(3) 議員と労働組合 麻生英人 - 07/2/16(金) 19:23
 連帯労組は、全日本建設運輸連帯労働組合といい、近畿地方本部傘下に関西地区生コン支部・近畿地区トラック支部・近畿セメント支部があります。各支部は単位労組で独立性をもっています。連帯労組のかなめ(組織力・運動論からいって)の労組が関西地区生コン支部です。略称として関生支部や生コン支部と呼ばれます。
 さて、関生支部は1965年、産業別労働組合として結成されました。当時は、全国自動車運輸労働組合(全自運)、後、全日本運輸一般労働組合に結集していました。この頃は、運輸一般が共産党系の労働組合と言われ、関生支部にも共産党員が沢山いました。ところが、80年代初頭、組織が急拡大し、画期的な産別的成果を勝ち取っていた最中、権力弾圧が集中しました。その背後から、労働運動の方針をめぐってという装いの下、82年12月17日、赤旗紙上で、運輸一般中央本部声明(という形式で)の発表以降の関生支部への支配介入・分裂策動・誹謗中傷の大宣伝と続きました。前門の国家権力、後門の日本共産党という苦しい時代を経験しています。達成していた運動上の成果も崩されました。まさに、話せば長いことながらではあります。以降、関生支部は政党(及び政治家)に対し、平等(1党に偏さず)・対等(政党の大小に関わらず)・互恵(一致できるところで)の大きな原則でお付き合いしています。また、政党に引き回され、支配介入を受けたものとして、関生支部もまた、政党・政治家の主体性を尊重し、引き回しや支配介入をしないということになります(ここは近畿地本と読み替えて頂いてよい)。
 さて、戸田さんに対しても同様であり、個人・議員としての主体性は尊重されます。だから、何かの問題が発生した場合、組織の意向の上意下達ではなく、対等な立場で真摯な議論が続く中で、何らかの結論が出てくるものと言えます。尚、労働組合は組合員一人一人の要求で団結している大衆団体です。政党ではありません。また、戸田さんは当初、一組合員として議員になっており、しばらくたってから地本の執行委員長になった経過があります。
 最後に、関生コミュニスト同志会は、HPや文章に代表者の名前を明らかにしていますし、方針・議論の経過も公開しています。関西の生コン産業で働く労働者の思想政治集団です。各地域や各産業・業種の労働者による思想政治集団の結成を呼びかけ、その結合をめざそうとしています。しかし、現在のところ、ここまでが公開の範囲です。