ヘルメット文字ステッカー製作のもつ意義について。
われわれは「青年共闘」「学生共闘」「ツチカマ」の3種類のステッカーをヘルメットに合わせたサイズで前面(大)と後ろ(小)とを製作した。これを各地区の全ての部隊が使用することによって主にふたつの利点が得られた、と考える。
第一に同じ書体・字体・カラーによる完全に統一した部隊の姿はそれだけで組織的統一性を与え、威圧感をあたえる。また着用した本人たちにとってもますます強い連帯感を呼び覚ますことができる。つまり美しく統一されていることによって敵に威圧感を、味方に連帯感を増幅させるのである。これが統一ステッカー文字の利点の第一である。
第二に「弾圧対策」ということである。現行法体系のもとでは我々の行動に対する弾圧は「組織破防法」「内乱罪」「騒乱罪」を適用するのは敵にとっても容易なことではない。そうすると警察権力がかけてくる弾圧は闘争に参加した個人個人の「暴力行為」とか「公務執行妨害」「火炎瓶取締罰則」などによるものとなる。逮捕され取り調べの過程で「何時何分、どこそこにおいて凶器準備により警察官の公務を妨害」などということになるが、それを行った本人であることを特定しなければならないのである。同志たちが“同じ服装・同じ武装”であれば個人を特定するのが困難である。服装・武装が統一されていることは敵の弾圧からの防衛に役立つのである。 |