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革共同機関紙「前進」は小西誠氏に対する「反階級的転向分子規定」を撤回せよ
赤色土竜新聞創刊号 2002.4.1

「前進」の「小西反革命規定」への反戦自衛官の声明@
投稿者:小西まこと
投稿日: 3月14日(木)00時46分52秒

反戦自衛官の声明が出ましたので紹介します。
 
革共同機関紙『前進』は小西誠氏に対する「反階級的転向分子規定」を直ちに撤回せよ

 前進紙上で、小西誠氏を「反階級的転向分子」(第2043号)と規定した革共同に対し、かっての「反軍兵士・小西誠」はもちろん、現在の小西氏を知るものとして、怒りをもって反論する。細部にわたる詳細な反論は、本人(小西氏)に委ねるが、ともに苦闘しながら、反戦・反軍運動をたたかった反戦自衛官として、我々はここに共同アピールを発するものである。
 そもそも小西氏を「転向分子」と規定した根拠に、90〜91年の「相互批判の闘争から逃亡し、反軍戦線指導の破産をみすえようとせず…。」としているが、91年といえば、戦後初めて自衛隊が海外派兵を強行し、それに対し「掃海艇のペルシャ湾派兵反対」の声をあげ、私たち3兵士が隊内から決起した年である。3兵士の一人藤尾は、このたたかいの中で、強制的に連れ戻された隊内で、上司に「お前は部落民だろう。だからこんなことをやるんだ」といわれ「部落差別は許さない」と宣言、病院にかつぎ込まれるまで8日間のハンストを決行したのだ。これは3兵士のそれぞれの人生をかけ、時には生命さえも賭して、たたかいとられたものである(掃海艇裁判を放棄したことは明らかだ)。
 そこには当然、小西氏の反軍戦線の指導がある。それを「破産」と規定するならば、一人の人間として、さらに「制服を着た労働者」としてたたかいとられた、私たち3兵士の決起・たたかいを全否定したのと同じ事である。しかも、これを「ある種の軍事クーデター」(『前進』)とでもいうのであろうか。
 下級兵士、士・曹の決起・反乱は、人権も人間性さえも剥奪された軍隊の中からの、自己解放・人間解放の叫びである。それと比して、幹部・将校の反乱は、時の権力者と結び、民衆を軍事的に弾圧し権力を掌握する。
 ここまで書かなければならないのかと情けなくなってくるが、この幹部・将校の反乱を軍事クーデターといい、曹・士の決起・反乱がどんなに大規模になろうが、軍事クーデターとは言わないし、軍隊の構成や社会的構図から軍事クーデターには絶対ならないのである。
 小西氏の過去・現在のたたかいや著作、反軍戦線の指導はもちろん、私たちの30年間の反軍闘争において、反軍工作の対象はあくまで「制服を着た労働者」である曹・士である。さらに前進紙上では、91年以降数年間「大衆運動の妨害物として振る舞う」といってるが、小西氏は、この間反戦共同委の代表として、「PKO派兵阻止」の最先頭にたち、小牧基地正門を「解放区」的に制圧した大衆的な実力闘争や北海道の千歳基地を包囲した大衆的な反戦闘争を指導したことは、当時を知り、現場でたたかった者の周知の事実ではないか。その後は、「自衛隊の海外派兵を阻止する」という目的をもっ
た反戦共同委に、革共同の路線・運動を持ちこみ、革共同の代理機関と化し、人員的にも減少し、大衆運動とは名ばかりの現在の姿。その責任はもとより、結果的に「大衆運動の妨害物として振る舞った」のは革共同政治局ではなかろうか。

反戦自衛官の声明A
投稿者:小西まこと
投稿日: 3月14日(木)00時47分26秒 
 このように見てみると、私たちは、この前進紙上の文章は革共同政治局が初めて30年間における自らの反戦・反軍運動の総括をしたと見ている。なんと、あわれで情けない総括であろうか。革共同自らたたかった反戦・反軍運動を否定し、現場で苦闘しながら、たたかい通した労働者・学生・民衆・兵士すべてにツバを吐きかけているのと同じである。
 小西決起以来30年の反軍運動。その間革共同政治局は何をやってきたのか。すべて小西氏にまかせきりで、その運動を学ぼうともせず、反軍戦線を党の利益のみに利用してきた。そして今「新しい反軍戦線の形成が、一定の結実を始めている」と、確信をもって記しているが、現実の革共同の反軍戦線は、崩壊寸前ではないか。党による「上意下達」的統制・規正だけを押付け、民主的な運営や自主性を剥奪した自衛隊バリの党中央の指導の歪みによって、反軍戦線はバラバラである。
 なぜ小西氏の批判を真剣に受け止めようとしないのか。小西氏は、「反階級的」「権力側」に立って批判しているのではない。まして革共同に敵対し、誹謗・中傷しているわけでもないことは誰の目にも明らかである。
 真に日本の左翼運動を見据え、「再生」の道を真剣に提示しているのである。戦争国家の道を一歩一歩あゆみだした日本。このまま行けばアメリカと同様、左翼運動が壊滅させられ、国益のために他民族・国家を虐殺・侵略することによって、権力体制が民衆から支持され、維持される。そんな国家にさせないためには、日本の左翼運動の「再生」が急務である。
 最後に、前進紙上の「徹底的断罪を」の中で、小野田兄弟・三島の名があるが、肝腎の宮崎学がないのはどういうわけなのか。宮崎自身「公安と取引をしたが、その内容は墓場まで持っていく」とまで公言しているのだ。
 「非合法・非公然体制」と自称している革共同は、宮崎によってガラス張り状態にさせられたのだ。そんな宮崎を「免罪」したいのであろうか。小西氏の資料の暴露がなければ、ガラス張りのガラスさえ割られていたのだ。政治警察・公安調査庁の手のひらに乗せられていたのはどっちであろうか。現実の革共同の組織体制は、外には「合法・公然」、内には「非公開・非公然」体制である。ここまでくれば悲劇を通り越して喜劇的である。 こうしてみてみると、前進紙上の文章は主語が違うのではないか。「小西」という主語を「革共同政治局」もしくは「議長・清水
丈夫」とすればピタリとくる文章である。 私たちは、直ちに革共同政治局が先の論文(第2043号)を全面撤回し、真摯に反省することを要求する。         
2002年3月14日
片岡顕二(反戦自衛官)
佐藤備三(反戦自衛官)
藤尾靖之(反戦自衛官)

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