四トロ同窓会二次会 2004年10月5日〜7日
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竹内好の『日本とアジア』 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 9日(土)19時19分51秒
は、以前、臨夏さんに紹介されて、買いました。私は、本代には結構寛容
です。
で、それも並行して読んでおりますが、戦後の屈折した知識人の意識が出
てて、たまらない感じです。また、核心に迫らない感想。
関係ないんですが、野茂茂樹「無限論の教室」を読み返しておりますが、
これは好きですね。しかし、ゲーデルの不完全性定理というのは、何度読
み返しても意味が分からないですね。
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はなしずれるかもしれませんが、 投稿者:臨夏 投稿日:10月 9日(土)18時48分23秒
広末みたいなバッタ左翼やのうて、竹内好の『日本とアジア』ちくま学芸
文庫のなかに、
「近代の超克」ちゅう論文(1959年)入ってますえ。
わたし、よもよも思て読んでへんのですけど。
こっち方面も、結構有名や思うんですけど。
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全共闘つーか 投稿者:黒目 投稿日:10月 9日(土)17時32分6秒
広松の信者さんやエピゴーネンの間だけの話だったんじゃないかと・・・
まあ、広松が「近代の超克」持ち出して本書いたりしたので、「近代の超
克」と言えば広松、みてえなのが世間に流布していますが、「近代の超
克」座談会そのものは1942年なんであって、広松はその紹介者である
に過ぎないのであって、広松の論を介在させて「近代の超克」−京都学派
を見るという事は、何重にも話をややこしくするだけなんじゃないかと思
うのですが。
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近代の超克 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 9日(土)14時25分51秒
「近代の超克」というのは、かつて全共闘世代が云々したということです
ね。いわれてみれば確かに、そういう話を耳にした記憶もあるのですが、
あまり関心はなかったので覚えていない、ましてや京都学派などという固
有名詞は知らなかったわけです。
さっそく、広松渉の「<近代の超克>論」を入手して読んでいますが、主題
が多岐に渡り、悪く言うと焦点が定まっていないトピックが羅列されてい
ます。多数の思想家や知識人がそれぞれにいろいろな考えをしていて、そ
れをひとつの傾向にくくろうというのだから、そうなって当然かもしれま
せん。
これが、毛沢東のブルジョア民主主義の否定と同じなのかどうか、似てい
るといえば似ているといえなくもないという程度です。
私の印象では、紹介されている近代の超克の論者は、著者の広松渉もふく
め、全体的に、観念的な地に足のつかない議論をしているように思えてし
まいますね。
まずは、核心にせまらない印象のレベルで、ここまで。
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本土日本むかしばなし 投稿者:スパルタコス(丸人) 投稿日:10月 9日(土)14時15分26秒
話は変わりますが、毎日テレビで放映されていたまんが日本昔話の昔話
は、本土の昔話は本土の昔話であって、アイヌや琉球のものはほとんどな
かったと思います。
縄文・弥生・古墳・飛鳥・奈良・平安・鎌倉・南北朝・室町・戦国・安土
桃山・江戸というのは本土の時代区分であって、アイヌや琉球から見た時
代区分ではないし、縄文から明治までの北海道や沖縄の地域史を見れば、
世界の見方に新しいものが出てくる気がします。単一民族というが、実は
こんな歴史もあったのかと。普通、学校では本土の歴史しか習わないし、
アイヌや琉球の歴史は本土と関わりのある所だけをちょっと習う程度なの
で、実際は千数百年異なる文化が日本列島で発達していた訳で、北海道や
沖縄の歴史を知れば、身近な所に大和と異なる未知の文化が発見できるか
も知れません。ひょっとしら人類の歴史や文明に対する見方まで変わるか
も・・と言ったら大袈裟か。
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猛獣文士さんへ 投稿者:スパルタコス(丸人) 投稿日:10月 9日(土)14時06分33秒
やはり、民主主義は場所によって難しい面もあると思います。たとえば、
イスラム圏では「名誉の殺人」が認められています。民意と人権が対立す
る時は人権を優先させるべきだと思っています。一人の少女を救う事が民
意以上に大事だと。民主主義って、やはり一般論よりも難しいですね。
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つーかそろそろ 投稿者:黒目 投稿日:10月 9日(土)12時57分3秒
フツーにデモクラシーがどうとかいう話に戻っていいんじゃないですか?
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おや、改憲派さん 投稿者:臨夏 投稿日:10月 8日(金)06時59分45秒
どうも、わざわざ、JibJab の原文を掲げてくれたのですか?
これは意外なところで(失礼!)ご親切にどうもありがとうございます。
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2つの顔 投稿者:改憲派 投稿日:10月 8日(金)04時28分2秒
決して黒目さんのことではありませんが、ある特定の国家に対しては「非
国民」であるかのように振舞っていても、ある特定の「国家に従わざるを
得ない個人」という存在は結構ありふれていると思います。新パターンと
しては非国民であると同時に覆面被ったイスラム野郎にはえらい心情的に
同情をいだいてしまうというケースもあります。
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JibJab 投稿者:改憲派 投稿日:10月 8日(金)04時13分20秒
Below are the lyrics for the JibJab (http://www.jibjab.com) parody of This Land.
This land is your land
This land is my land
I'm a Texas tiger
You're a liberal wiener
I'm a great crusader
You're Herman Munster
This land will surely vote for me
This land is your land
This land my land
I'm an intellectual
You're a stupid dumbass
I'm a purple heart winner
And yes it's true I won it thrice
This land will surely vote for me
You have more waffles
Than a house of pancakes
You offer flip flops
I offer tax breaks
You're a UN Pussy
And yes it's true that I kick ass, HAH
This land will surely vote for me
You can't say nuclear
That really scares me
Sometimes a brain can
Come in quite handy
But it's not gonna help you
Because I won three purple hearts
This land will surely vote for me
You're a liberal sissy
You're a right wing nutjob
You're a pinko commie
You're dumb as a doornob
Hey, you got that botox
But I still won three purple hearts
This land will surely vote for me
This land was my land
But now it's our land
From California
To the New York I.. whatdidido?
From liberal wieners
To right wing nutjobs
This land belongs
This land belongs
This land belongs to you and me
Oh and Dick Cheney too
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国家への回収 投稿者:黒目 投稿日:10月 8日(金)01時30分2秒
>個人の責任論で言うのならば、知識人でも庶民でも、その属する社
>会なり国家を前提として生きているのだから、国家(あえてこういい
>ますが)が走り始めた方向には基本的に従わざるを得ないので、その
>中で最善を尽くすしかないんじゃないと考える方が多数派ですよね。
国籍も生まれも育ちも日本である私が、「国家に従わざるを得ない」とす
れば、今頃は小泉だの石原だのの尻馬にのってはしゃいでいる事になろう
かと思います。
猛獣文士さんの言うところの「国家に従わざるを得ない個人」というの
は、まあおよそネット上にもゴロゴロいるわけですが、ああいうのがなん
らかの意味で「正しい在り方をしている人間である」と猛獣文士さんはお
考えか?
私はこの国の方向性は間違っていると考えるので、あえて「非国民」とし
て生きる事を選んでいるわけです。
そしてそこには、アプリオリに自分が所属するところの「国家」に唯々
諾々とついていくというような在り方を是としない、なんらかのイデオロ
ギーが作用している結果である。
その介在しているイデオロギーが、西欧産のデモクラシーでもリベラリズ
ムでも(あるいは浄土真宗でもイスラム教でも陽明学でも太平天国でもな
んでもいいんですけど)、なんの不思議があるのか?
猛獣文士さんの場合は、「国家のイデオロギーに回収される事」と「プロ
独国家方針を受容する事」がたまたま同じものである、つーはなしではな
いのでしょうか?
私は、たまたま帝国主義本国人でありますので、国家のイデオロギーに対
峙する事を選んでいるわけです。
追記
「プロ独国家の否定」というのがありましたが、私の中のどこをどう探し
ても、プロ独国家というものがなにが肯定的な要素を持つものである、と
いうような発想は、そもそも最初からどこにももっていません。
否定もなにも、最初からです。
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面白かったです。 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 8日(金)00時17分2秒
臨夏さん、
英語だから全部は分からんけれど、おもろかったです。
なんか、気が滅入っていたのが、少し晴れました。
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こんなんおますで〜 投稿者:臨夏 投稿日:10月 7日(木)22時31分36秒
アメリカ製のフラッシュです、ブッシュとケリーが出てます、でも英語(^^;
画面をクリックしてくだちい、合州国で一番はやってるらしいけど??
http://www.jibjab.com/
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指名されたのに沈黙しててすみません 投稿者:noiz 投稿日:10月 7日(木)20時15分6秒
忙しくて掲示板読んでなかったんで、今更。
すでにやりとりが一巡した感じなので屋上屋は避けます。
で、真鯛氏いうところの「そんなん」しかやってない私めですが、
13日に「イラク復興信託基金ドナー委員会の第三回会合と拡大会合」に
反対するデモに取り組む予定。平日夜デモ。
http://yurayura.mine.nu/20041013/
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右島一朗さんをしのぶ会のおしらせ 投稿者:まっぺん 投稿日:10月 7日(木)10時41分13秒
右島一朗さんをしのぶ会
さる8月、私たちの仲間であり友人である新時代社の右島一朗(高島義一)さ
んが、南アルプスの赤石沢で滑落事故のために帰らぬ人となりました。
30年以上にわたり私たちと活動をともにし、新時代社の週刊「かけはし」編
集長として、多くの貴重な論文を残し、論議を作りだしてきた右島さんの思い出
は私たちの中で決して消えることはありません。
彼は、最後まで自覚的なマルクス主義者、共産主義者としての生をつらぬきま
したが、彼のもう一つの生き甲斐でもあった登山や、絵画・音楽など多彩な趣味
を持つ人でもありました。
そうした彼の生涯をしのび、私たち自身の今後の闘いの糧としていくために、
家族の方たちにも参加していただいて、「右島一朗さんをしのぶ会」を開催いた
します。右島さんの知人・友人・同志の皆さん、都合のつくかぎりぜひご出席ください。
日時 10月10日(日)午後1時〜3時
場所 日本教育会館
(都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線
「神保町」駅A1出口下車徒歩3分)7階会議室(地図参照)
http://jec.or.jp/koutuu/
会費 1000円
なおしのぶ会終了後は、同会館9階の「喜山」で食事をかねた懇親会も
開催いたします。(会費5000円)
「右島一朗さんをしのぶ会」実行委員会呼びかけ人
浅井真由美(協同センター・労働情報)
天野恵一(反天皇制運動連絡会)
石森健(労働者の力社)
井上年弘(原水禁国民会議)
内田雅敏(弁護士)
国富建治(新時代社)
佐々木希一(MELT)
高田健(許すな!憲法改悪・市民連絡会)
星川洋史(関西新時代社)
実行委員会連絡先:
新時代社/東京都渋谷区初台1−50−4−103
TEL03−3372−9401
FAX03−3372−9402
故右島一朗(高島義一)写真
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なぞが解けましたか? 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 7日(木)09時07分29秒
> 「近代の超克」ー京都学派の場合ですが、「近代」というのは即ち、
西欧的価値観であり、その西欧的価値観に基づく帝国主義の植民地再分割
戦争という状況であり、その状況に対する閉塞感です。で、その閉塞を突
破する媒介としての東洋的価値、即ち「日本的価値」というものを、世界
史の中に位置付けていこうとする動きです。
この表現は大げさでなじまないんですが、西欧列強諸国が帝国主義であっ
たという認識は、思想や思考ロジックの問題ではなく、事実の問題だと私
は言っているのです。もし事実であるのならば、そのような事実を認識す
ることに問題があろうはずはなく、そのような事実認識が必然的に何か悪
い現象を導き出すということがあるはずはない。仮に、その事実認識とあ
る悪いことが連続して発生したとした場合、その悪いことは事実認識が原
因で発生したのではなく、別の要因で発生したということになると思いま
す。
大陸への侵略は、京都学派とか左翼崩れの知識人などの思想によって発生
したというのでなく、大陸侵略の既成事実になんらかの積極的な意義を見
出したいという願望のようなものが、そういう解釈になったのでは。その
差はかなり大きいと思います。帝国主義と植民地支配が存在するから、中
国を攻撃しなければならないとはならないでしょう。
個人の責任論で言うのならば、知識人でも庶民でも、その属する社会なり
国家を前提として生きているのだから、国家(あえてこういいますが)が走
り始めた方向には基本的に従わざるを得ないので、その中で最善を尽くす
しかないんじゃないと考える方が多数派ですよね。革命派は常に少数派だ
などという人もいましたが、政治で多数派をすべて否定してしまうと元も
子もなくなるので、難しいですね。
>そうすると、日本においては拝外主義的ナショナリズムとしてあらわれ
たものであったとしても、
植民地においては解放ナショナリズムたりうるわけで、国家として自立し
た時、はたしてそれが
抑圧のナショナリズムにならないのか、という問いが出てくるのだと思い
ます。
そうですね。チベットなどの少数民族とか、人権の問題とかが発生してい
る現今の中国に対する批判として、厳しいものがあると思います。しか
し、国家や社会を形成するというのは、家を建てるようなもので一度建て
てしまったら簡単に立て直すわけにはいかない(家を建てるよりももっと
大変なことでしょうが)。地震で壊れてしまえば仕方がないのですが、そ
ういう事態は人びとに塗炭の苦しみを強いることになる。いろいろ、問題
点があっても、よほどのことがない限り、全否定するのでなく個々に解決
していこうと考える方が、健全な発想と思います。
もうひとつ、家を建て替えるにしても、毎回、革命戦争をして政権交代し
ていたのでは犠牲が大きいのだから、選挙のような手段で政権交代できれ
ばそのほうがいいでしょうね。中国でも、今後、このような制度を取り入
れられればそうした方がいいかもしれません。しかし、その辺の見通し
は、どうなるのか読めないですね。
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うんと 投稿者:dk 投稿日:10月 7日(木)02時13分20秒
なんとなくなぞが解けたというか...
国家というものに回収されるにしても、それが帝国主義本国であるか、まだ見ぬ独立国家であるかで回路は変わってくるわけであり、そうすると思考ロジックが同じでも、指向性が同じであったとしても解答・結果は変わってくるわけです。この辺り、(第三世界)ナショナリズムをどう見るかという問題なんでしょう。
そうすると、日本においては拝外主義的ナショナリズムとしてあらわれたものであったとしても、植民地においては解放ナショナリズムたりうるわけで、国家として自立した時、はたしてそれが抑圧のナショナリズムにならないのか、という問いが出てくるのだと思います。
ならばアナーキスト?たる黒目さんからすれば、猛獣文士さんのいうことは、中国という国家に論が回収されている(と見える)段階において、批判の対象化されるのかなと。
雑感ですが...
で、私ですが、ナショナリズムは未だ有効な地域(チェチェンとかパレスチナ)とかあるとは思いますが、やはり最終的に独立を果たした瞬間、抑圧装置に転じてしまうという立場です。別の方針なり思想が打ち出せるわけではありません。
三次会のSRA氏の論は、この辺りのナショナリスト?の闘いを全て階級闘争に還元しようと言う極めて古典的なマルクス主義者の立場であると思いますが、いくらなんでもそりゃ無理だろって、というのが、私めの意見です。だから、日本の労働者?に役割があるとすれば、日帝打倒と同時に連帯運動を構築することであって、彼ら彼女らが自力でそのナショナルな問題を乗り越えるしか他ないのではとおもっております。この辺り、第4インターの70年代末から80年代にかけての運動に可能性があったのではなかったか(なんていうと笑われそうですが)というのが最近の問い。崩壊しなければ・・・というのは、今だから言えることなんでしょうかね...>まっぺんさん
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気を抜いたおしゃべりなのか、論争ふっかけているのかを明示していただければ、それに応じた対応は出来ますが(苦笑 投稿者:黒目
投稿日:10月 7日(木)01時29分54秒
つーか、私の「プロ独国家方針否定」(「プロ独国家方針」なのであっ
て、「プロ独方針」ではなく。これ重要。すくなくともしまだ氏との議論
では、私はこの点に集中した筈です。)への反論であるならば、猛獣文士
さんは全力で私の論旨を破壊するべきだし、私は全力で反論すべきだ、と
思うのですが。
で、TAMO2さんには止められていますが(W、近代の超克との類似の発見
というのは、俺的には猛獣文士さんの謎が解けたような気がしたのであり
ます。
んで、日本共産党も、すんごく大きな部分が大東亜戦争肯定論に傾いた。
えっと、日本では大正時代にはマルクス主義がある種、ファッション的に
大流行して、左翼学生がうじゃうじゃいたんですが、その辺の層の転向イ
デオロギーとして機能したのが、「近代の超克」である、と思っていま
す。
転向イデオロギーというのは、プロレタリア国際主義の立場で背負われて
いる「使命感」を、国家の地平に回収していくような形で仕掛けられる、
イデオロギーの罠です。
「近代の超克」ー京都学派の場合ですが、「近代」というのは即ち、西欧
的価値観であり、その西欧的価値観に基づく帝国主義の植民地再分割戦争
という状況であり、その状況に対する閉塞感です。で、その閉塞を突破す
る媒介としての東洋的価値、即ち「日本的価値」というものを、世界史の
中に位置付けていこうとする動きです。
で、ここから日本国家、あるいは日本民族の背負う「世界史的使命」が導
き出される。
我ながらすんげえ杜撰な整理ですが(W、大体に於いてそういう話である
と思います。
で、これが日本の大陸への侵略が、「東亜の解放戦争」として位置付けら
れていく、という過程を辿るわけですが。で、転向左翼学生はこのイデオ
ロギーを背負って戦場へと行ったわけです。
で、これは結局のところ、ごちゃごちゃした回路を通じながら、社会変革
への指向性を「国家」の地平へと回収する装置であった、と、いま現時点
では総括する事が出来ると思います。
もちろん、私がこの時代の人間であれば、どうなったかわかりません。
しかしながら、私は21世紀のこんにちを生きる人間であり、こういった
過去に起こった事を総括できる立場にあるのであり、既に過去に行われた
事に対して知らないふりをする事のが犯罪的なのではないでしょうか。
追記
「日本共産党が傾いた」んじゃなくて、「日本共産党から脱落した奴が傾
いた」ですね。
あの辺の転向者運動って、すんげえ興味深いもんがあります。
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いやいや 投稿者:久我山盛況 投稿日:10月 7日(木)00時34分57秒
>戦前の知識人の思想で大東亜戦争肯定論にならなかったのは、
石川三四郎をお忘れなく。
しかし彼は、「戦後に」「どれ、ここは一つ天皇を担いで」理想社会を作ろう
と奔走してしまうのですが。。。(苦笑)
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整合性とれてないですか 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 6日(水)21時40分49秒
そうですか、自分では整合性取れてるように思っているんですが。
中国共産党が義和団のように、闇雲に西欧諸国のすべてを排除しているな
どとは言っていません。ただ、毛沢東には西欧デモクラシーの概念がなか
ったという私の断定の意味を、別の言葉で説明したかったら、こういう流
れになったわけです。その根底には、黒目さんがしまださんとの議論で、
あまりにもあっけらかんとプロレタリア独裁を否定しますので、それは少
し違うんじゃないかという印象もあったのですが。毛沢東は勉強家だか
ら、ホッブズとかルソーとか、そんなのはよく知っていたとは思います。
黒目さんは大変粘り強い議論をするほうで、いいと思いますが、気を抜い
たおしゃべりのレベルで話しかけるとえらい目にあいそうですね。
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なんか、こじれていますな 投稿者:TAMO2 投稿日:10月 6日(水)20時48分14秒
問題のない思想なんて、そもそも思想の名に値しないわけで。
一つ言えることは、ワシらアジア人は、脱亜入欧しようと思おうが、思うまいが、西欧思想で
武装された世界資本主義に生きており、日本でも中国でもそれは否定できない、ということです。
だから、敵(?)の武器、西欧思想のこともちったぁ知っておかないと。毛沢東ら、中国革命の
指導者はそれなりに学んでいると思いますよ。ましてや、孫文。また、明治の日本人は、西欧へ
の恐怖の念とともに死に物狂いで西欧思想を学ぼうとしたと思いますね。後に翻訳文化として
根付く、当時の努力は凄いものだと思いますね。
蛇足。頭山満は、孫文が「脱亜入欧主義的」という理由で、孫文を嫌っていたはず。
黒目さんへ:余り、小さすぎることで(他に影響を与えないことで)追い込みをかけないように
したほうがいいんじゃないかと。確かに、西欧文明を中国が全否定していたかのように取れる
猛獣文士さんの
でも、西欧諸国は災いの元だから 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 4日(月)20時50分10秒
は、中国共産党の歴史を知ろうとしているものとしては、ちょっと違うんじゃないか、と思うし、
また普段の猛獣文士さんの書き込みとも整合性が取れていると思えませんが、「何かの間違いだ
ろ」ということで、一回くらいは脳内排除してもいいんじゃないかと。
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近代の超克 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 6日(水)17時25分52秒
どうも、いろいろ感想を述べてくれますね。
しかし、私は思想や論理のレベルでものを述べているのではなく、事実の
レベルでものを述べているつもりです。西欧諸国の価値観の性質につい
て、私の見方が間違っているのでしょうか。絶対に間違っていないとはい
いませんが、下のような評価は私には説得力がありません。
ようするに、現実の状況について、日本にも毛沢東と同じような見方をし
ている人がいたという話ですよね。京都学派はよく知らないので、調べま
す。しかし、それは、日本と中国の別の視点から同じものを見ていたから
ではないでしょうか。
私がよく知らない「京都学派」は「大東亜戦争肯定論」になったといいま
すが、戦前の知識人の思想で大東亜戦争肯定論にならなかったのは、日本
共産党と、谷崎純一郎や永井荷風といったちょっとひねくれた人くらいし
か思い浮かばないですが。そのほかに誰かいたら教えてくれませんか。黒
目さん自身、同じ時代に生まれていて大東亜戦争肯定論にならなかったと
自信を持っていえるでしょうか。
とにかく、日本で大東亜戦争肯定になったその同じ見方をしていた(らし
い)中国共産党は、大東亜戦争肯定論とは反対の考え方を生み出したんで
す。
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それって・・・・ 投稿者:黒目 投稿日:10月 6日(水)15時03分12秒
「近代の超克」とほぼ同じですよね。
論理なり思想なりは、結局のところ、それがナニを生み出したか、という
ところで評価されるしかないという部分があるわけですが、京都学派は
「大東亜戦争肯定論」を生み出したわけであって。
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言葉が足りなかったのかな 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 6日(水)10時37分45秒
誤解されても仕方がない表現があったのでしょうか。だから、わざわざ、
毛沢東の「人民民主独裁論」を引用したのですが。
西欧諸国の価値観には、西欧諸国自身や、それに似た考え方をした同類の
国家の制度を持つ国は他国として認定され、同等の人間として認められる
が、そうでない国、異文化の国、政治制度の違う国、社会は未発達な国、
社会であり、同等に扱う必要はないというような面が含まれているといえ
るのではないかと思うわけです。このようなことを示す複数の事例を、ス
パルタコスさんが書いています。パレスチナのこととか、アメリカ先住民
のこととかです。
たとえば、コロンブスがアメリカ大陸を「発見」したという言語感覚と
か、インドやアジアアフリカ諸国を植民地支配した経緯とか、そのような
西欧価値観の特質を考慮しなければ説明がつかないと思います。そこで、
たとえ、西欧諸国の文化は先進的であるとしても、これを自国の利益のた
めに使おうとするためには、日本のように「脱亜入欧」しなければならな
い。西欧の価値観というのは、そういう意味での価値観をいっておりま
す。中国はアジアそのものなのでまさか「脱亜入欧」するわけにもいかな
い。竹内好なんかの論点に似ているのかな。マルクス主義はこのような西
欧諸国の思想潮流の性質をある程度克服しているということかな。しか
し、経済発展段階論のような、進化論的な面がある。西欧人であるかぎ
り、それは当然であるし、それを責めるわけではありません。
いろいろ書くとぼろが出るから、また突っつかれるかもしれない。
「人民民主独裁論」は引用部分の後で、ロシア革命の歴史的な価値を高く
評価しています。
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じゃ、これはどういう意味で読めばいいのでしょう 投稿者:黒目 投稿日:10月6日(水)07時30分3秒
なんらかの「立場性」が、その文章を読む前提になっている文章なのであ
れば、少なくともその立場性が予め明らかになっているとかじゃないと、
日本語としての用をたさないと思いますが。
>>>>>>>
でも、西欧諸国は災いの元だから 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 4
日(月)20時50分10秒
西欧の政治経済的な価値観つうものは、役に立つのでしょうか?中国の現
代史では、その本家本元の西欧諸国は災いの元だったんだよね。中国で、
災いの種になっても、問題解決の役に立たないそんな価値観を、毛沢東が
評価していなかったとしても当然じゃないかと思うわけです。
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西欧思想が、西欧の産であるからという理由で却下する 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 6日(水)00時35分5秒
などと何時言ったのかね。
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なんでかねえ 投稿者:黒目 投稿日:10月 6日(水)00時29分46秒
そのマルクス主義も西欧思想やんか、と言っているに過ぎないのですが。
で、西欧思想が、西欧の産であるからという理由で却下するというのは、
なんの根拠もない事やんか、と。
一時期、マルクス主義もナチズムもドイツの産なので、ドイツ源流の思想
は全部、全体主義指向だ、てなアホな話をマジでしてた連中がいました
が、それとどう違うねん、と。
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黒目氏へ 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 6日(水)00時17分25秒
中華人民共和国の正しさを論証するって、何を言っているんかね。こんな
ことがどうやって論証できるんだ。正しいって言うのはどういうことか。
中華人民共和国は、正しいか正しくないかの2つの状態のいずれかなんだ
ろうか。数学やパズルじゃないんだから。
マルクス主義には、西欧的な毛沢東の言うブルジョア民主主義の欺瞞性を
見抜いて、それを拒絶するような要素があり、それゆえに中国革命の指導
原理になりえたといっているんだけど。
その指摘があなたは理解できないのでしょうか。
どうして、それが中国の正しさの論証とか、私の立場証明の話になるんで
すかね。
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別に中国共産党が使おうと使うまいと、 投稿者:黒目 投稿日:10月 6日(水)00時03分27秒
世の中には「毛沢東主義」と呼ばれる概念が存在したわけで、そしてま
た、「毛沢東主義者」と自称する人はいたわけで、それについて言ってい
るわけですが。んな事いったら、日本帝国主義だってファシズムを自称し
た事など一度もない(w
結局のところ、猛獣文士さんは自らはどういう立場に立つのか、という表
明は一度もないわけですが、そういう特殊マイナーな立場を、説明なしに
共有しうると考えるのは、現在の我が国の思想状況を全く無視した暴挙で
はないかと(苦笑
「毛沢東主義」という立場はない、と主張する立場も、それはそういう政
治的立場なのである。これは理解できますね?
で、我が国に於ける「中国派」も、竹内好から日本共産党(左派)やら日
本労働者党やら日本労働党やら、その他諸々、なにやらそれぞれビミョー
に異なる様々なナニがあるんであって、無前提に中国イイ!ゆうのんを力説
されても、「どれやねん?」という話になるのは当然の事ではないでしょ
うか。
追記
あれ?この下のレス、消えちゃった(w
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そりゃびつくり 投稿者:黒目 投稿日:10月 5日(火)23時34分32秒
猛獣文士さんは中華人民共和国の「正しさ」を論証しようとしていたのだ
とてっきり思っていましたが。
というか、猛獣文士さんの根本に「中国派」というもんがないのだとすれ
ば、猛獣文士さんは一体、何のために何をゆうてるのかすらよおわからん
という事になろうかと。
現存する「中国」というものと、「中国派」というものとの乖離をちゃん
と見なければ、「中国派」という問題は解けないだろうなとは思っており
ますが。
追記
「中国革命の歴史の勉強」つーのは、なんかの「公式見解の受容」の事を
指すのかしらん、と今思いましたが(w
「中国派」というのも、ちょっと外部のものには理解しがたい分岐がいく
つもあり、すんげえおおざっぱな理解ですが、
1.49年時点での「毛沢東主義者」
2.文革時点での「毛沢東主義者」
3.中華人民共和国の権力移行に従ってその立場を転移させる立場
4.現実の中国と関わりなく、想像上の中国のイメージに基づく中国派
私の理解では、猛獣文士さんの場合は、3に近いのかな、と思っているのですが。
追記
5.一貫して「走資派」の立場に立つ中国派
というのも論理的にはありうるのかと思いますが、そういう人に会ったことはないですね。
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話がすれ違っているようです 投稿者:猛獣文士 投稿日:10月 5日(火)22時45分31秒
黒目さんは、私が言ってもいないことを自分でいろいろ持ち出してきて、
それを自分で否定しているようです。その点では話がかみ合っていません。
中国の社会主義がよいものかどうかなどということも、議論していないは
ずです。もう少し、中国革命の歴史について、勉強してもらわなければ、
ちょっと話にならないということです。中国革命に興味がないのならば、
それでもいいですが。
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共産主義と、是非の判断がいつも同じであるわけではないが如し 投稿者:黒目 投稿日:10月 5日(火)21時20分10秒
というか、んなロジックを玩んでも、中国の社会主義が「よいものであ
る」という事を論証することにはちっともならんのですが。
「西欧は災いの元」であり、「その西欧産の政治思想は役に立たない」と
する猛獣文士さんが、西欧産の思想であるマルクス主義を「役に立ててい
る」というのは、子供でもわかる論理の破綻であります。
そういった三百代言並べることが、中国の社会主義の有効性を示すのか?
あるいはそういった三百代言でしか、中国の社会主義の有効性を示すこと
が出来ないのであれば、逆説的に、そりゃもお終わってるやんという事を
示しているという事になりましょう。
つーか、もし、どこかに中華人民共和国によるチベット支配を正当化する
ような「思想」があれば、それは帝国主義のイデオロギーであるか、「社
会主義のイデオロギー内に発生した帝国主義イデオロギーの双子」である
か、どっちにしろ「腐れ思想」である事は間違いありますまい。
スパルタコス(丸人)さんのゆうてるのと同趣旨の話を、この間、酒の席
でしとったのですが、例えばフランスの新左翼って、一時期は中国派ばっ
かりだった。まあ、この人たちがみんな挫折してラカン派になるので、そ
の後はトロツキー派が主流になるんですが、その「フランスの中国派」っ
て、我々がイメージするところの中国派とは随分、様相が異なるんです
が、あれは「オリエンタリズム」なんじゃないのか、という話です。
「農民主体の革命である」ということで、エコロジー派と接近したり、東
洋思想との奇妙な混交のイメージが、東洋趣味をくすぐったり、という現
象です。
そしてまた、日本にも、ある種の「中国趣味」としてしか説明できない部
分での「中国派」がいるという・・これはいわゆる毛沢東主義といわれる
部分の主要な要素としての、人民戦争論や根拠地論やなんかでは説明でき
ない部分なのではないか、と
てな話をしてたわけですな。
追記
そおいや、「社会帝国主義」って中国製の概念ですね
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宗教紛争?一神教だから? 投稿者:スパルタコス(丸人) 投稿日:10月 5日(火)19時21分14秒