四トロ同窓会二次会 2004年8月19日〜21日
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国連PKOとイラク派兵 投稿者:まこと(元M) 投稿日: 8月21日(土)16時24分56秒
必要書類を忘れてPCの前に戻ってきたら、改憲派さんが色々意見を書かれ
ているのを目にしたのですが、一点だけ。
>国連軍つーものは必要もないので、(PKO以上のものの)
「PKO以上のものの」と書いていますが、では、PKO参加五原則からも逸脱
する、というよりそもそも国連PKOでは無い特措法という形でイラクに自
衛隊を派兵し、多国籍軍の下に参加しているという現状については改憲派
さんはどうお考えになりますかね。
まあイラク多国籍軍は常備軍でこそないものの、PKO以上の国際軍の必要
性を否定し、日本がそこに参加する必要性が無いと言っている改憲派さん
の立場性からすれば、自衛隊のイラク派兵・多国籍軍参加は問題あり、撤
退を検討すべきという論にしか行き着かないような気もしますが。
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(追記)
なお、私は将来における選択肢の一つとして<「国連軍的な超国家的軍事
組織による安全保障の確立>というのを挙げたわけで、現下の国際情勢下
で今すぐ実現するとは流石にいいません。当然、国連などの改革は求めら
れるでしょうね。
(追記2−しまださんへ)
↑のしまださんのレスとも関連しますが、私は法科出身(憲法は専門では
ありませんが)のせいか、法律学とは解釈論の蓄積だという考え方を強く
持っています。ですから、過去の解釈論を抜きに、「自衛隊は違憲」とや
ってしまう風の議論には、疑問を感じます。それに、この問題は単に法律
論のみならず、昨今の政治状況をも踏まえるべきだとも思います。果たし
て、日米新ガイドライン体制に反対・疑問を持つ側の者が、憲法改正が現
実の(永田町的)政治日程に上りつつあるこの時期に、声高に「9条改正」
を呼号する時期なのか?ということですね。
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そう解釈できる 投稿者:改憲派 投稿日: 8月21日(土)15時00分2秒
>軍備の廃絶、あるいはそこまで行かなくても「国連軍」的な超国家的軍事組織
>による安全保障の確立(飽くまで将来の話でしょうけど)を希求していると解釈
>することができる9条や前文の「平和主義」
管理人さんには連続投稿ご容赦ですが。
まことさんは、まあ後の投稿ではっきりさせたので問題はないわけだが、
「軍備の廃絶」と「国連軍による安全保障」ということを書いておられた
わけだ。こういう書き方をされると多くの人は、両方の政策が同時並行で
実施されるか、もしくは各国の常備軍が弱体化されたあとに国連軍が創設
されるかのように解釈するだろう。
将来にしても現在にしても国連というものが「WWIIの戦勝国の意志」によ
って創設された以上は、その本質は変わることはないよ。国連へ最も拠出
金を出しているアメリカ合衆国に気に入らないことでもあれば、反乱によ
って失脚した前巨人オーナーのナベツネが常套手段としてよく用いたよう
に「我が巨人軍(アメリカ合衆国)は脱退して新リーグ(新国連)をつくる
ぞ!」と脅されるのがオチである。国連中心であればアメリカ帝国主義的
な呪縛から開放されると一途に信仰している民主党とか牧歌的平和主義者
は考え方が少々甘いと言えますね。
それに、ロシアだとか中国だとかのように金もださんくせに威張りくさっ
ているようなマフィア国家が加盟しているようでは国連を信用しようにも
信用できるわけがない。
国連軍つーものは必要もないので、(PKO以上のものの)常備軍としての国
連軍を創設する必要はない、以上。つうか、国連軍創設を主張をする人は
当然日本からも兵士を出すということを覚悟して言っているんだろうね。
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言葉のすり替えは、感心せんよ 投稿者:セクトNo7@護憲派(わら 投稿日: 8月21日(土)14時39分10秒
まことさんは
>「国連軍」的な超国家的軍事組織による安全保障の確立(飽くまで将来の話でしょうけど)
と書いてる。あくまでも将来のこととして、各国のコンセンサスを得られ
るような意味で「国連軍」的と書いたと読める。それが、改憲派さんになると
>国連に対する手放しな信頼感が生まれてくるのか
と現在の国連にすりかわる。言葉のすり替えは止めたほうがいい。
改憲派さんは書く
>世界が超国家的な軍事組織にコントロールされる可能性もある
そうさせないためのコンセンサスの必要があるだろうし、それがまことさ
んが言う「国連軍」的という表現だと思うのだが?
言葉尻を捕らえて、それを自分の思いどおりに摩り替えて、自分の思い通
りの結論に結びつけるのは、投稿姿勢として間違っていると思う。
相手が意図するところを、読み取って議論すべきでしょう。
と書いたら、すでにまことさんがレスしていました。で、消しても良いけ
れど改憲派さんは、自分が書いたまことさんへのレスをどうするのだろう
か?「国連軍」的という表現が、ありえるのかありえないのか、改憲派さ
ん自身の結論は書くべきでしょう。以上、蛇足でした。
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まことさん 投稿者:改憲派 投稿日: 8月21日(土)14時23分34秒
>アジア版NATOと言うべき安全保障スキームが現実性を帯びた時には
もちろん中国共産党は抜きでね。日本ー韓国ー台湾ーASEAN−インドで中
国包囲網を作るなら参加すべきだし、促進すべきだと思います。ただ、ア
ジアつってもどこの国も一つ一つぜんぜん別なのですから、アジアにこだ
わる必要はないでしょう。
よく、同じ茶褐色や黄色い肌とかモンゴロイドという人種とかアジアとい
う地域とかいう要素だけで連帯すべきとか味方すべきだと言う人がいます
が、あいにく私はそういう人種差別的・地域差別的な発想は持っておりま
せん。欧米の国でも日本に利する国や地域とは軍事的関係を構築すべきだ
し、アジアの国でも日本に敵対する国とは手を結ぶべきではありません。
だいたい、アジア、アジアとうるさいやつほど碧眼でブロンドの女が好き
だったりするのが世の常であります。
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国際社会における軍事機能の多層化・多極化(Re:やれやれ) 投稿者:まこと(元M)@休憩 投稿日: 8月21日(土)14時07分27秒
改憲派さん、早速突っ込みを入れてこられましたな(笑)。
私は<「国連軍」的な超国家的軍事組織による安全保障の確立>と書いた
のであって、国連軍への軍事一極集中を支持している訳ではありません。
「国連軍」は超国家的軍事組織の一例。
分かり難い文章ですいませんね。私としては「的」という漢字に含みを持
たせたつもりなんですけど、持論を精緻に書き始めるとひたすら長文にな
りますしね〜。
ちなみに、私は軍事組織は多層化・多極化されるべきでないかという考え
方を持っています。今は概ね国家が軍事を独占している訳ですが、私は国
連や地域的安全保障スキーム(ex.NATOとか)の軍事機能を強化すること
で、現在国家が担っている国防機能を縮減する方向に国際社会が進めばベ
ターじゃないかな、と考えています。
軍事組織には常にクーデターの危険性が潜んでいます。この危険性は国連
軍が誕生した所で解消されません。例えば、世界の軍事組織が唯一国連軍
だけになった場合、国連軍がクーデターを起こせば世界は「超国家的な軍
事組織」によって支配される恐れもありますね。が、国連軍の他にも地域
的軍事スキームがあれば、これが結束して国連軍のクーデターの危険に当
たることができるし、未然の抑止力にもなる。また、ある国で軍隊がクー
デターを起こした場合も同様に、周辺諸国で構成される地域的安全保障ス
キームが介入すれば良い。
大国間の直接的軍事衝突の危険性が去りつつある昨今、「世界の警察官」
を気取るアメリカ合衆国のスーパーパワーとともに、小国間の軍事衝突や
クーデターが市民の平和的生存を脅かす要因として注目されていますが、
これらの問題に対処するためにも超国家的軍事組織による軍事の多極化・
多層化という課題に積極的に取り組むべきと考えます。
現在の東北アジア情勢を考えると今のところは現実性に乏しいでしょうけ
ど、私はアジア版NATOと言うべき安全保障スキームが現実性を帯びた時に
は、日本は軍事面でも積極的に参加させるべきではないかと考えていま
す。(自衛隊が参加するか別個の新組織を参加させるかは別として。)
<追記>
私は改憲派さんとは異なる安全保障観を持つ者ですが、東北アジアの安全
保障問題を考える際に中国とどういう関係を構築すべきかが最大の「カ
ギ」になるという問題意識は私も持っています。私はヘルシンキ・プロセ
スを範にして共産党政権下の中国をも巻き込んだ安全保障スキームの構築
を模索できないものかと思うのですが・・・これは理想論でしょうかね?
(参考)
「◆東アジア共同体の可能性 ――シンポジウムへの問題提起」
http://www.kenpou.com/insider192.htm
ではそろそろ仕事に戻るので、今日はこの辺で・・・。
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やれやれ 投稿者:改憲派 投稿日: 8月21日(土)13時52分31秒
>あるいはそこまで行かなくても「国連軍」的な超国家的軍事組織による安全保障の確立
超国家的な軍事組織が軍事のコントロールを握れば、世界が超国家的な軍
事組織にコントロールされる可能性もあるということを想像できないので
しょうか。どこから、国連に対する手放しな信頼感が生まれてくるのか私
にはさっぱり理解できません。
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江戸期「貧農史観」は克服されるべきだと私は考えます。 投稿者:まこと(元M)@休憩 投稿日: 8月21日(土)13時43分4秒
江戸期「貧農史観」は克服されるべきだと私は考えます。
<おすすめの本>
佐藤常雄・大石慎三郎「貧農史観を見直す」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061492594/ref=ase_3w-asin-books-22/249-4408810-4184341
#ついでに、江戸「鎖国史観」も。
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憲法9条と憲法の変遷、安全保障基本法制 投稿者:まこと(元M)@休憩 投稿日:8月21日(土)13時35分27秒
憲法9条絡みの「議論」が盛り上がっているので、この辺で私も立場表明
ついでに憲法9条に関する私見を書かせていただきたく思います。
前にも書いたように、私も自衛隊は"実質的には"軍隊という側面を併せ持
っていると考えていますが、だからと言えども9条を改定して名実ともに
「軍隊」を持つべきだという考えには"現在の情勢下では"与しません。今
は憲法前文および憲法9条を護るべき情勢だと認識しています。
憲法学には「憲法の変遷」という考え方があります。これは確かイェリネ
ックが最初に説いた論だったかと思いますが、憲法解釈の蓄積や国民意識
の変化によって憲法条項が規定する規範内容が実質的に変化し得るという
考え方です。現在、
・日本国は現在の憲法秩序下において主権国家の自衛権の行使を認めてい
る国連に合法的に加盟している
・国民の多数も自衛権行使および行使主体としての自衛隊を「合憲」であ
ると考えている
・日本国の武装に拒否反応を示してきた周辺諸国(特に中国・韓国)も自衛
隊の存在意義に一定程度理解を示している
などの現実が存在するので、私は憲法9条は国家防衛のための軍事組織の
認容という観点において、規範の内容が実質的に変遷したと考えています。
現在の永田町保守勢力が喧伝する憲法9条改定論議とは、日米同盟下での
日本国とアメリカ合衆国との軍事的一体性(=米国「ポチ」化)を強化する
がという思考ありきの議論であり、全く支持できません。
そもそも、現在の憲法9条は独立後も日本国の自衛を米軍に委託するとい
う考え方を包含している側面もあるわけで、9条を改正するならば日米安
保を前提とした日本国の安全保障のあり方自体が問わないとならないはず
なのに、永田町保守系の憲法改定論議は日米安保の存在は自明の理という
前提の元で9条を改定し、海外での(米軍「ポチ」的)軍事展開を強化しよ
うとしている。昨今の新自由主義と米国主導の経済グローバリズム化に疑
問を持っている私は、この種の改憲論議には与することができません。
また、憲法には最高規範という側面と共に、国家が目指すべきグランドデ
ザインを提示する理念規範という顔をも併せ持っていると思います。先述
したように私は現憲法下でも自衛のための軍事組織の保持は容認されると
考えていますが、一方で軍備の廃絶、あるいはそこまで行かなくても「国
連軍」的な超国家的軍事組織による安全保障の確立(飽くまで将来の話で
しょうけど)を希求していると解釈することができる9条や前文の「平和主
義」は、国家の理念規範としては高く評価されるべきだと私は考えていま
す。(付言するなら、9条が日本の軍事面での「普通の国」化を抑止してき
た「実績」も私は評価しています。)
ただ、現在の国際社会は国家単位の自衛組織を早急に廃絶し得る環境には
ありません。また、現憲法は日本国における自衛隊の法的位置付けを担保
する規範が十全では無いのも事実。ですが、これは憲法(9条)と自衛隊法
制の間を繋ぐ「安全保障基本法」的な法制度を設け、日本の安全保障の基
本理念、自衛隊の機能と限界、自衛隊の海外活動の基本的スキームなどを
規定すれば良いのではないかと考えます。
なお、この掲示板では"ハゲシク"少数派でしょうけど、私は「平和基本
法」論の基本理念を概ね支持している者です。
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よい傾向だと思います。 投稿者:改憲派 投稿日: 8月21日(土)13時34分42秒
5段階論というのは彼らがどういおうと非科学的な社会進化論の影響を受
けているのでありまして、それを乗り越えて左翼のみなさんが江戸時代を
再評価するようになっているというのはよい傾向だと思います。
それは、「七人の侍」にでてくる農民のように、(時代は違うが)江戸時代
の農民も、抑圧されているようで、じつは酒とかご馳走とかたくさん隠し
持っていて、けっこう武士の社会でたくましく生きていたのかもしれな
い、と想像力を働かすことができるようになっていることを意味するから
です。また逆に、「七人の侍」にでてくる武士のように、(時代は違う
が)武士は刀をもって威張りくさっていても、実は百姓よりもハラペコだ
ったのかもしれないと、想像力がたくましくなってきていることでしょ
う。
話は変わりますが、
日本左翼のみなさんは小林多喜二の蟹工船が日本の古典になる日まで封建
的なものに対抗して文化大革命を続けるのでしょうか。日本書紀とか古事
記は駄目ですか?
西洋哲学というものは読んでもつまらんし、役に立たんし、著作者の病的
心理状態を感じます。日本はああゆう青白い運動不足でナヨナヨしたイン
テリ趣味人の自慰行為や自傷行為によって書かれたものに毒されないほう
がよいでしょう。西洋思想とか西洋哲学というのはアカデミックの世界で
も、最も病弱で異常で卑屈で腐敗した部分だと思います。よって、西洋で
日本の思想がよく理解されていないからといってそう嘆くことでもないと
思います。日本の推理小説家にはアガサ・クリスティーよりもはるかにお
もしろいものを書いている人がたくさんいるのに彼らが世界で有名になる
ことがないように、日本人の思想が世界に理解されることも難しいでしょ
う。まず第一に、日本人の英語コミュニケーション能力が著しく低いとい
う問題がありますが。
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Re: 改憲派さんは今、切れが悪いと思います 投稿者:dk 投稿日: 8月21日(土)11時34分28秒
TAMO2さんありがとうございました。
インドではうんぬん、というのは確かラシャが、産業革命でうんぬんというやつなので
マルクスではないかもしれません...
> ※なお、年貢が地代に変わったとき、農民の負担が上がったため、方々で蜂起(一揆)があった
> 模様です。正直なところ、明治政府は民衆にはそれほど望まれてはいなかったと思います。
日本における農民の困窮(=寄生地主の発生と小作人への分化)は、地代への変更と、松方デフレに
伴う支払い不能によるものだと言われていますよね。最近の部落史の研究では、部落の没落も松方デ
フレによるものだと言われています。(皮革産業などに早くから従事していた部落は、江戸時代には
かなり豊かだったのではないかと言われています。)
江戸時代の農民も、末期は隠し田によって税金をどれだけ払っていたのか怪しいという説もあり...
マルクス主義系歴史学者の問題は、5段階論を採ることによって、結果として、江戸時代よりも
明治政府=天皇制国家を良しとし、その正当化を招いたことではないかと考えています。
単純な理解かも知れませんけれども。
そういうえば、知り合いのビザンツ研究者は「テマ制が封建体制なわけないだろうが!」といつも
絶叫していましたっけ。
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改憲派さんは今、切れが悪いと思います 投稿者:TAMO2 投稿日: 8月21日(土)10時06分46秒
小生が引用したのは、マルクスが1868年頃から書き出した、資本論の一節であり、
勿論江戸時代の日本についての記述です。で、そのマルクスが「日本の模範的な農業」と記し
ていて、それは搾取論で説明されるべき経済現象(効率などが問題になる)のことではなく、
エコロジーなことについてだと思います。
※なお、年貢が地代に変わったとき、農民の負担が上がったため、方々で蜂起(一揆)があった
模様です。正直なところ、明治政府は民衆にはそれほど望まれてはいなかったと思います。
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ん? 投稿者:改憲派 投稿日: 8月21日(土)10時01分30秒
>日本の模範的な農業
現代の農薬ばら撒き、機械化で金かけている割には零細で効率が悪い農業
のことでしょうか?それとも今の共産主義者でさえ江戸時代や戦前の土地
持ちで小作農を抱えるの豪農の存在を評価しているということでしょうか?
まあ、戦前・戦後に共産主義者が政権を日本でとっていれば相当数の地主
がやられたでしょうな。
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「日本」で検索してみる:面白いのをアップ 投稿者:TAMO2 投稿日: 8月21日
(土)09時25分40秒
『資本論』
・、日本において現物地代の貨幣地代への転化をもたらすならば、日本の模範的な農業もおし
まいである。
・日本では生活諸条件の循環はもっと清潔に行われている。
・日本は、その土地所有の純封建的組織とその発達した小農民経営とによって、たいていブル
ジョア的先入観にとらわれているわれわれのすべての歴史書よりもずっと忠実なヨーロッパの
中世像を示してくれる。
『経済学批判』
・古代アジアでは、金銀の比価は六対一または八対一であったが、このあとのほうの比価は、
中国と日本では、一九世紀のはじめにもまだそのままであった。
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うーん、dkさんご指摘の文章は、「諸結果」や「諸形態」にあるかな、と思ったんですけど、
ありませんでした。ちなみに、「剰余価値学説史(資本論第4巻)」の電子化は出来ていません。
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ほんでまあ、「諸形態」の文庫本の訳者ノートより、引用。死屍累々はマルクス自身が引っ込め
ているのかも知れませんね。
・イギリスの商品輸出によるインドの自然経済の崩壊が、マルクスがはじめに予測していたより
もいちじるしくながびいたことをマルクス自身のちにみとめざるをえなかったほど、村落共同体
の殻はかたかったのである。
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マルクスは 投稿者:dk 投稿日: 8月21日(土)02時42分47秒
"[新訳]魔留楠・猿毛留守「仰山党宣言」刊行のお知らせ" ジュニア@大坂仰山党 wrote:
> 1848年のマルエンがサムライなんか知っていたのかとか、
マジレスします(笑)
たしか、「日本の開国で、資本主義の世界市場としての完成」というコメントをどこかで
マルエンがしていた(たぶんマルクス)はずです。
スウィフト「ガリバー旅行記」に、タイクーンの国によって帰るシーンが登場してきますが
サムライを知っていた可能性は、イギリスの図書館にこもっていたマルクスならあり得るで
しょう。
ところで「イギリスの産業革命で、インドでは死屍累々」という旨の記述の場所がわかりません。
ご教授頂けるとm(_ _)m
マルクスの場合、失敗があまりにも目に見える形でかつ強大な影響力を持ったので、
しばらくは「古典」として扱われないかもしれません。
しかし、プラトンにファシズムを見たりする読みからすれば、そのうちマルクスも同様な
読みをされていくのではないでしょうか。
プラトンは哲人政治に失敗しているわけで(笑)、当時の人間は「プラトン読んでるなんて、
おまえあいつの失敗見てないのかい?(笑)」とか言っていたのかも知れません(妄想)
そう考えてみると、「日本」の古典ってなんだろうか。
「花伝書」とか「武士道」なんだろうか。思想分野における古典(少なく
ともアリストテレス
ぐらいは読まれている)ものってなんだろう。本居宣長だったら嫌すぎる。
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マルクス主義・・・・・ 投稿者:黒目 投稿日: 8月21日(土)02時29分42秒
なんか昨今は、マルクス様の教義に帰依していた人が、なにやら「目を覚
まし」、更にインチキな理屈に帰依して「マルクス主義的なもの」の攻撃
を始めるというのが非常な流行を見せているようですが・・・・
なんかもお、こいつらは遂に「自分で考える」という事は無いんだな、と
ゼツボー的な気持ちになる今日この頃。
「大きな物語の終焉」などに至っては、あれから2次に渡るイラク戦争が
あり、9.11攻撃があり、アフガン戦争があり、パレスチナは地獄と化
し、という世界のなかで、どこでどういう「大きな物語」が終わったの
か、という反論は既に当時からあったわけですが。
まあ、どこかのエライ先生が言っている話というようなもんを機軸に考え
る事自体が「終焉」したのだと私は思っております(w
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マルクスの思想とあれこれのマルクス主義は同体とはいえない。 投稿者:noiz 投稿日: 8月21日(土)02時16分49秒
以上 笑
ジュニアさんが紹介されている[新訳]の部分ですが、党宣言を主義者宣
言として翻訳し直した金塚貞文訳では以下のようになっています。
「かれら(ブルジョア階級──引用者註)の廉価な商品は、それをもって
すれば、万里の長城も破壊し、未開人のどんなに頑固な外国人嫌いも降伏
させることのできる大砲である」
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反省や謝罪をするべきという人で、中国に行って反省や謝罪した人いる? 投稿者:はてな? 投稿日: 8月21日(土)01時23分4秒
しまださんの言う違法政治家を弾劾出来る可能性はどのくらいだと思われますか?
私は違法政治家を弾劾出来る可能性はゼロだと思います。
自衛隊・日米安保が憲法違反だと確定した判決が出た訳でもありません、仮に今出たとしても、
これまでの与党政治家だけが弾劾されるはずもありません。
なんだ改憲論者じゃん、と一瞬思いましたが、有り得ない事象が前提では無意味だと思い直しました。
>大東亜戦争を反省しない弾劾なき改憲や靖国「公人」参拝等との闘いなくして、わが国の対外的平和はあり得ない。
>大東亜戦争を反省しない改憲や靖国公人参拝を許すことこそが、他国にわが国を敵視させる道である。
また反省ですか・・・よほど反省がお好きなようですが、その反省は相手に通用しない事を理解すべきです。
私の関係する会社が中国に合弁会社を持っていますが、当初から紳士的に振舞っていたにも関わらず
なかなかスムーズな関係を築けませんでした。
しかし、最近こちらの担当者はコツを掴んだようで、無茶な要求も勢いよく捲くし立ててスムーズに
流れるようになっています。
中国側の担当は、例え自分たちに間違いがあってもなかなか認めません、逆に日本側の関係ない些細な
不備を針小棒大に騒ぎ立て、こっちの主張を引っ込めさせるワザに長けていると感じたそうです。
そこで、こちらが下手に出たり譲歩して、次は相手も譲歩するかと思えば、全くそんなことはなく、
譲歩すればするほど、さらなる譲歩を押し付けてくるということです。
そこで、多少こっちに反省する事があっても、今度はこっちの些細な正統性を針小棒大に主張すると
相手は、その主張を認めてくれるというのです。
自分たちが、激しく主張するのと同じように、それほどまでに激しく主張するからには、それが相手
にとっては正しいのだろうと判断してくれるというのです。
このような話は各地で聞きます、しかしこれが中国人の全容を表しているとは限りませんが、そういう面
が確かにあるというケースでもあります。
ですから、彼らが反省しろとか謝罪しろと言ったからと言っても、例えこっちに非があってもですが
言われたとおりに反省したり謝罪してもいい結果は望むべくも無いと考えます。
そもそも中国も政治的に要求しているのですから。
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バトンタッチなんて言わないでくださいよぉ… 投稿者:つとむ@ほろ酔いinおうち 投稿日: 8月21日(土)00時32分29秒
最早そんなに若くもないし、勤勉でもないし… 確か叛軍兵士の小西さん
が大分前にこの板に友好的な書き込みをされていた事の記憶があります…
テーマはちょいと違う事についてだった気がしていますが…
…え〜と…「過渡的綱領」…涙が出るくらいいとおしい言葉です。思え
ば「討ち下馬」と浅間山荘でずたずたにされてしまったこの国の青年・学
生運動の大衆性とそこに依拠して存在するはずだった権威とを、次の世代
に復活と前進を託し、急進主義的運動でも前線で担い続けることがこの世
代の任務だと自分に言い聞かせて、エン瓶と鉄パイプを振り回して北総台
地を駆け回っていた。そのあとにやってきた本当に過渡的綱領を提示する
能力が問われた情勢に、この国の労働運動が高度経済成長に依拠した生活
改善闘争と戦後の被害者意識的反戦平和主義からの飛躍が問われていたあ
の時代に、その危機の情勢の最中僕らは自壊していった… 誰よりも過渡
的綱領の意味を理解しそれを提示すべき時代が近づいていることを知って
いたはずの僕の党は…砕けた。皮肉にも「戦後労働運動の総敗北」をめぐ
って内部討論が始まった頃に…
……すみません、何もしていないことの後ろめたさを小賢しく党と情勢
になすりつけてしまいました。…僕も小スターリンを内に抱えている俗物
の一人です。
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[新訳]魔留楠・猿毛留守「仰山党宣言」刊行のお知らせ 投稿者:ジュニア@大坂仰山党 投稿日: 8月20日(金)23時59分40秒
があるまでは、いちばん読みやすい現代日本語訳は、金塚貞文訳『共産主
義者宣言』(太田出版)でしょうか。
左翼サイトに来るなら入門書くらい読みさらせヴォケ、というのは、ひじ
ょーに正しい態度だと思いますが、しかし翻って鑑みるに(廣松風)、い
まどきのわかものに、マルクスを読んでみる気にさせるような議論があっ
たかといえば、さびしい限りですねえ。
いちおう、某読書会のメンバーなんで、この盆休みは、マルエン原典ライ
ブラリーから英語版のテキスト引っ張ってきて、機械翻訳で遊んでいたり
しました。『宣言』から任意の一行をこぴぺしてみましょう。
The cheap prices of commodities are the heavy artillery with
which it batters down all Chinese walls,with which it forces the
barbarians' intensely obstinate hatred of foreigners to
capitulate.
「廉価な量産品は、大砲みたいなもんやで。万里の長城もどんどんぶち
こわしちゃうし、攘夷のチョンマゲも開国させちゃう、エグイやっちゃねん」
(魔留楠・猿毛留守『仰山誤訳 仰山党宣言』・非国民文庫版)
1848年のマルエンがサムライなんか知っていたのかとか、マジレスするな
よ(わらい)。commoditiesは、国民文庫版・水田版・金塚版(向坂版は
どこか逝った)でも「商品」ですが、日経NETによると、ネイティブの
語感では、半導体、液晶、携帯電話のように、大量生産されて薄利多売に
なるしかない商品のことらしいですね。この英訳がなされた19世紀当時の
ニュアンスはわかりませんが、欧米の列強が、廃銃になった旧式の銃を、
わが神国日本で売りさばいた悪業を考え合わせると、たった3行でも、い
ろいろなことを考えさせてくれます。
いや、ここはまじめな人ばかりだから、以下引用は電子文書版で読める国
民文庫版からですが、
「ブルジョアジーは、世界市場の開発を通じて、あらゆる国々の生産と消
費とを超国籍的なものにした」
この資本の自己運動は、グローバリズムというかたちで、現在進行中です
ね。こうしたブルジョア革命で、過去のものにされたはずの、封建制の
「昔の地方的・一国的な自給自足と隔離」社会が、旧ソ連や北朝鮮の一国
社会主義的な共産党システムのなかに、ゾンビのようによみがえってきた
のはなぜなのだろうか。『共産党宣言』のなかにこそ、共産主義国家・政
党の現在を批判・解体・克服するための指針が示されているともいえそう
です。
と、思ったら、TAMO2党首のカキコが。ボロが出るので、このあたりでや
めておきますが(わらい)、しかし古典は古いからいいんですよ。プラト
ンやアリストテレス、スピノザやカントを、「古いからもう読まない」と
いう人はあまりいないですね。原始的なグライダーに、飛翔の原理がシン
プルに表現されているように、資本制の秘密のヴェールをはがそうとした
マルクスの思想的格闘は、いまもスリリングです。古典を読む意義は、お
れらが考えそうなことは先哲は考え抜いてきたし、感じることも感じ尽く
してきたという謙虚さを学ぶところにありそうです。
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何か、マルクスが話題になってますが 投稿者:TAMO2 投稿日: 8月20日(金)22時05分54秒
小生は、マルクスの思想ってのは、マルクスに先行する時代の雰囲気ってのを抜きで理解しては
いけないと思います。というのは、当時は理想主義やヘーゲルの観念論が強く、それへのある意
味アンチテーゼとしてマルクスは登場したわけで、それゆえに下部構造→上部構造とか、唯物
史観とか、そういうのが強調されていたように思います。注意深く読むと、上部構造が先行する
ゆえに、下部構造を人間は支配できると理解すべき表現など、ある種の「観念論」をもマルクス
から読み取ることが出来ます。また、レーニンの革命って、初期においてはそれの極致じゃない
でしょうか。(それ故に、現実に裏切られ、糊塗するために血塗られたことになるわけですけど)。
そんなこんなで、大坂仰山党最低幹部として、リンク先のような文章を練っています。ご興味の
ある方は、ご笑覧下さい。そして、大坂仰山党BBSで突っ込んでください。反映させますから。
闘いの武器庫
http://www.geocities.jp/osaka_multitude_p/bukiko/mokuji.html
大坂仰山党BBS
http://8243.teacup.com/tamo2/bbs
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これはこれは、御仕事中に。 投稿者:しまだ 投稿日: 8月20日(金)21時38分33秒
コーヒータイムに、ありがとうございます。長いあいだ、これが一ばん
の問題だと思って来たことを同じように考えてくれる人がいて嬉しいこと
です。
最小限綱領を最大限綱領に転化、橋渡しする過渡的綱領(要求)こそ、
私は問題のすべてではないかと長いあいだ思って来てます。それで、あの
有名な大先生が非共産趣味労働者に配ったチラシのたぐいの内容を知るこ
とが出来ないものかと何度思って来たでしょう。
多くの非共産趣味大衆が参加した60年安保や三池、学園、国鉄等の闘
いが社民的ベースを抜け出せなかったことが最大の自己批判点ではないか
と思ってます。何かといえば、「教え子を再び戦場に送るな」ということ
が好きな日教組の活動のように、大衆レベルの運動は小ブル的でいいのだ
という考えほど社民的であり、スターリニスト的であるように思われてな
りません。トロツキーじゃないけど、すり切れた古い世代にはもはや頼る
ことは出来ません。バトンタッチしますので、よろしくお願いします。
(^_^)
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ちょいと抜け出してきた… 投稿者:つとむ@仕事中 投稿日: 8月20日(金)17時14分49秒
えーと…褒められると素直に嬉しい… しまださんの言い方の方が数学的
でかっこよかったナ… 憲法論の方は、多分 現状認識にそんなに差はな
いと感じますが、方針提起のほうでは多少まだ…
権力の座の端っこに祀り上げられてしまって綱領的立場を変えてすっか
りガタガタになってしまったどッかの党のように、現状追認をなし崩し的
にしちゃうと危険なのだという事だけは確かなのだけれど、現実に存在し
ちゃってるものをどうしようかという事の整理は難しい…ましてや自己満
足的立場表明でなく、語るべき内実と展望を引っさげて人様に物申すには
… かつて、WRの論文の鵜呑みで何とかしのいで善しと思っていた頃は楽
だったけれど… 結局何も語っていない自分なのです。すみません仕事復
帰です…
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ただ思うのは、 投稿者:noiz 投稿日: 8月20日(金)12時41分42秒
主体主体言っててこじれると、かの黒田寛一みたいになっちゃうかな… と。
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マルクス主義… 投稿者:noiz 投稿日: 8月20日(金)12時35分26秒
最も批判すべき点は、その運命論的な決定論や客観主義(の僭称)かな、
と思いますね。自ら「科学的」と称するところが、謙虚さの欠如のあらわ
れというか。最近では表向き「科学」を自称する潮流はむしろ少数ではあ
ると思いますが。それでも決定論は拭いがたい刻印なのではないでしょう
か、この主義にとっては 笑
かつて日本でも文学家と史学家との間で歴史論争がありました。当時全盛
を誇った史的唯物論には「人間が見えないではないか」という文学者の批
評は、自称「科学」によって一方的に笑ってすませられるものでもなかっ
たのではないでしょうか。
主体性を巡っての論争も、マルクス主義ならではの性質もあるのではない
かと感じたり。実存主義だって主体に関する思考実験だったではないかと
言えばそうですが…。
とか書いてたら、むかぁし読んだ田中吉六を思い出した。
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>はてな?氏 投稿者:しまだ 投稿日: 8月20日(金)11時13分0秒
>では、違憲政治家の弾劾に成功しなかった場合は、どのよう ネや!迷惑や!
> M)@ふるさとさん紹介 の
押しつけ強化が行われてきました。まさにこの
反日とは? 投稿者 Fした。<