四トロ同窓会二次会 2002年9月6日〜10日
誰でも歓迎!何でも自由に投稿してください。投稿内容は過去ログに保存します。「赤色土竜新聞」その他に掲載する場合もありますのでご了承ください。
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(--;) 投稿者:dk 投稿日: 9月10日(火)00時17分30秒
科学技術庁は、省庁「再編」によって、文部科学省になっている。
統合されたとはいえ、庁から省になった<防衛庁は防衛省にはなれなかった>わけ
だから力が増大・増幅したともいえなくはない。
核武装を狙っている(少なくとも自民党内タカ派は)ことは、今年、早稲田大学の
授業で安倍副官房長官が行った発言や、それを受けての福田官房長官の発言から明らか。
※5月ごろのサンデー毎日を参照。
70年代に福田首相が、自衛のための必要最小限の核ならば、保持は憲法上可能
(しかし、非核三原則によって保持しない)という政府答弁は、いまだ撤回され
ていないことに注意しておく必要がある。
主体思想学会氏は、もう少し、基礎調査をやってから推論なり、推察はたてることを
お薦めする。
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また久我山の物言いだ。 投稿者:AIT久我山支部(準) 投稿日: 9月 9日(月)23時18分48秒
尊敬する今は亡きAさんは、全ての事実は現地にあるといった。
安全な場所に居て繰り広げられる妄想の、ああ、なんと虚しいことよ。
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主体思想学会さんへ 投稿者:まっぺん 投稿日: 9月 9日(月)19時39分28秒
原爆秘話はこれくらいにして。
もっと現実を見ましょう。日本は核兵器開発力もその材料もたっぷり持っています。
また政府も電力企業も原発廃止なんてぜんっぜん考えていないですよ。
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原爆製造まめ知識(^^) 投稿者:まっぺん 投稿日: 9月 9日(月)16時43分08秒
原爆についてのくわしい知識はありませんので正確ではないかもしれませんが。
ウランには238と235とがあって、235のほうが原爆材料となるものです。自然界に存在するのは238が圧倒的に多く、その中に235はほんのかすかにふくまれている程度です。この濃度を高めて濃縮ウランにします。おそらくドイツから日本に運搬していたのはある程度濃縮したものであるはずです。
なぜなら、濃縮のために膨大な手間がかかるからです。当該URLに出てくる「分離器」によって濃縮するわけですが、その作業を24時間継続しても、爆弾に必要な量を製造するためには100年かかる計算になるそうです。だから日本は独力で原爆を作ることはできなかった。しかしアメリカは分離器を数百個もつくり、それによって濃縮の速度を速めることができたわけです。
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(無題) 投稿者:主体思想学会 投稿日: 9月 9日(月)15時27分36秒
まっぺんさんが挙げているURLを読んでも「濃縮ウラン」を日本に運んでいたという記述はありませんが。「ウラン」を運んでいたと書いてあるだけですね。
それはともかく、仮に日本が敗戦前に原爆を完成したとしても、運搬手段がありませんね。どこで使うつもりだったんでしょうか?
2001年に核開発とミサイル開発を担当していた科学技術庁が廃止されたので、日本は核兵器開発を断念したといえるでしょう。同時に、日本も大きな方向性としては原子力発電所廃止へ転換したという状況ですね。今のところ。
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LPGさんも 投稿者:ひよりん 投稿日: 9月 9日(月)13時52分24秒
ありがとうございます。今「半月城通信63」読みました。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~halfmoon/hm063.html
日本の原爆開発については99年に資料が発見されていたのですね。とて
も勉強になりました。
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ありがとうございました 投稿者:ひよりん 投稿日: 9月 9日(月)13時26分02秒
まっぺんさん、ありがとうございました。戦後まもなく仁科芳雄は進駐軍に(誤解により)サイクロトロンを破壊され「理論研究用なのに」と大きなショックを受けた・・・一般的にはこのようなことになってますよね。ただ教えていただいた資料を読むと広重徹も仁科芳雄の原爆研究について論じているようなので、その辺りを探してみます。
仁科芳雄は湯川・朝永を育てた日本の原子物理学の父のような人ですから、神聖視されているのかもしれませんね。
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ウラン運搬 投稿者:LPG 投稿日: 9月 9日(月)13時02分34秒
当時、ナチスドイツから譲渡された新型潜水艦の呂500潜、呂501潜に続く三番艦が該当の船だと思います。
1945年5月13日、大西洋上でナチスドイツ潜水艦が降伏。乗艦していた友永英夫技術中佐が服毒自殺をとげています。ただ、自決は一名で、この友永中佐と共に派遣されていた江見哲四郎中佐は呂501潜で先に出港し五月中旬にアゾレス諸島付近で米海軍に撃沈されています。
運搬物も、この2艦に積み分けられたそうです。
また、旧日本軍による原爆開発とウラン収集の件は半月城通信のbU3に記事があります。
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訂正 投稿者:野次馬 投稿日: 9月 9日(月)11時36分13秒
郷村制は、惣村、のまちがいでした。
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ひよりんさんへ 投稿者:まっぺん 投稿日: 9月 9日(月)11時33分09秒
これを↓読んでください。
http://www.lookthai.com/jp/news/nwabomb.HTM
むかし読んだ本では日本に投下した原爆の材料かどうか確定されていませんでしたが
あらためてこの記事を読むと、このウランが原爆に使われた証拠がみつかったようですね。
http://www.ffortune.net/social/history/nihon-mei/hirosima.htm
にもちょっとだけ出ています。
本には自決した二名の名前も出ていたけどわすれました。(^^;;)
なお、その潜水艦には他に二機のメッサーシュミットMe262ジェット戦闘機が解体されて格納されていたとのことです。
そうとう大きな潜水艦ですねー。
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あ、そうでした 投稿者:イレギュラーず 投稿日: 9月 9日(月)11時09分58秒
野次馬様
ありがとうございました。
そうでした。市場について書こうと思っているうちに「所有形態」について、になっていたようです。ぼんやり「地域通貨」についての思いもあったためです。まったくの未整理&混乱でした。
その上で
>「結」の現実はおそらくは、美しい「相互扶助」という面だけでなく、村社会のさまざまな前近代的な抑圧とも関係が深かったと思います。
はそうだと私も思います。
臨夏さま
>朝鮮の契(ケ)
知りませんが、むかし読んだ「日本統治下の朝鮮」(山辺健太郎著 岩波新書)にも日帝による土地の収奪過程についての記述がありました。「入会」は当時の朝鮮にも広範に存在していたようです。
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文献等を検証せずにコメントしますと、 投稿者:AIT久我山支部(準) 投稿日: 9月 9日(月)10時23分07秒
基本的に、水田を持つ東アジアでは、水の管理という「個人」ではどうしようも
ない共同体的規制が必要なため、各国とも長年にわたって「結」的なものは維持さ
れ、かつ今後とも伝統的農村では残っていくものと思われます。(それだけが理由
ではないですが)
日本の「結」だって、相当程度廃れているとはいえ、既存の村ではまだまだ残っ
ていますよ〜。これに、神社とか選挙が絡み出すと、「農村の左翼・アナキスト」
?は非常に悩み困る局面となるんですけど.......。
アフリカの某国に、水田の援助(ま〜、協力隊やODAの関連ですがね)に行っ
た知り合いによると、アジアと違いアフリカには、用水を引いて田圃にし、それを
村で共同管理する(助け合う)という発想そのものが存在しないため、大変だった
そうです。無論、相互扶助はあるんですが、水管理という方向では全然機能せず、
水泥棒だの、ぞのまた親玉だのが発生しまくりで、あげくに命の心配にまで及んだ
とか。そもそもその国になかったものを、導入するという発想のナンセンスさは置
き、この点に関してはなるほどなぁ、と思った次第です。
それにしても、いつかどこかでちゃんと書こうと思っているが、倉本聡と東京電
力の黒い関係。「環境」を強調しながら、原発推進キャンペーンには間接的に荷担
する愚劣さと目的意識的犯罪性(「北の国から」にも電事連がちゃんとスポンサー
に入って、原発の宣伝していたでしょ?)。テレビで最初に見たときから、偉そう
でヤナ野郎だと思ってたけど。やっぱ人は「見かけによる」もんだ。
でもそれでも、「北の国から」が始まると観てしまうんだなぁ、これが。困った
もんですが(今回の内容自体は、今二ですけどね)。
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イレギュラーず様 投稿者:野次馬 投稿日: 9月 9日(月)07時01分30秒
>「結」は金銭(市場?)に還元しきれない部分を持つと同時に今日までに解体されてきたのではないかと・・・
「結」と関係の深い所有というよりむしろ占有形態が、若きマルクスも『ライン新聞』「材木窃盗取締法に関する討論」で論評していた、入会的所有ではないでしょうか。
明治維新以前までは、江戸の水道用水、玉川上水の水源である多摩川上流は幕府の直轄支配でしたが、また地元の山間住民の入会地でもありました。そのために、間伐材、下草などの手入れがうまく行われてきたといいます。自由と相互規制が有効に働いたためです。明治以降、近代的所有になり荒廃します。
「結」の現実はおそらくは、美しい「相互扶助」という面だけでなく、村社会のさまざまな前近代的な抑圧とも関係が深かったと思います。しかし、少なくとも中世郷村制以来の農村自治の伝統を代表するものではあったといえるでしょう。また、村社会の抑圧のうち、近代起源のものもあることも意識する必要はあるでしょう。
オカルティストのルドルフ・シュタイナーが、第一次大戦後のドイツで、社会改革運動である「社会三層化の運動」を展開したことが知られていますが、その時のスローガンが、『文化における自由、政治における平等、経済における博愛』だったと思います。
確かに、フランス革命の標語の三つ目、フラタニテは、本来、フリーメーソンなど啓蒙主義時代の友愛結社の内部における同志的なるものという意味でしょうから、オカルティストがこの語に大きな意義を感じるのもわかります。
「結」ということで、これらを連想したので、横レスに近いですが、ひとこと。
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ゆい? 投稿者:臨夏 投稿日: 9月 9日(月)03時59分47秒
イレギュラーず さま>
それは、講のようなものですか?
朝鮮の契(ケ)に似たものでしょうか?
かえって混乱させたかな(^^
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自分自身へのプロットのつもりで・・・ 投稿者:イレギュラーず 投稿日: 9月 9日(月)01時43分40秒
「北の国から2002―遺言」21年も経って終わりましたね(笑)。
で、劇中出てきた「鍵言葉」=「結」(ゆい)(あっ内田有紀さんの役どころ「ゆい」とかけていたのか!!)
誰か、社会主義における「市場は?」といっていたと思いますが、マルクス主義者であれば、あくまで理論的には、社会主義における市場は「存在しない」ことになりますね。そうでない社会状況になるということですから。
いわゆる「市場」に包摂されない(経済学の対象たり得ない?)部分をどこか具体的イメージとして持っていないと資本主義的社会の出口が見えないなと劇を見ていて思いました。「結」は金銭(市場?)に還元しきれない部分を持つと同時に今日までに解体されてきたのではないかと・・・
翻って、三里塚闘争では、よく「援農」が組織されましたが、これは農民を支えるという意味ばかりではなく、また自派の主張を受け入れてもらうため(今日的言葉では「営業活動」)では決してない意味があったと思います。
大胆に、誤解を恐れずいえば、社会主義とは日本においては存在していた(している?)「結」の「再生」のイメージだといえないでしょうか?ところで「結」って日本だけのものだった(である)のでしょうか?
また、noizさんが言うような
>電力販売会社が通常の電力料金にプラスα払えば買えますよというクリーンエネルギーのオプションを設けても、思ったようには消費者の購入は延びない
は、越えなければならない課題ではありますが、ある程度消費者自身に経済的に余裕がないと・・・
同じことは、たとえば生協にも見られますね。スーパーなどは見た目にはコストを押さえている。生協の共同購入品は必ずしも「安くない」などなど。
なんだか、一体何言いたいんだかという書き込みになりました。
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まっぺんさんに質問 投稿者:ひよりん 投稿日: 9月 8日(日)22時35分59秒
これ(↓)、本当の話でしょうか。
>ドイツから濃縮ウランを日本に潜水艦で輸送している途中でドイツが降伏
初耳だったので少し調べてみましたが、確認できませんでした。
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というか 投稿者:AIT久我山支部(準) 投稿日: 9月 8日(日)22時34分45秒
原発なんぞ、最初から最後まで、徹頭徹尾、軍事目的(核の)に貫かれてるだけのものでは、とあまりにも簡単にまとめてしまおうとしてしまったりする。
ここでは、日本の軽水炉はそういうものではなく云々かんぬんという「各論」は抜き。トータルな狙いとして、です。
ブッシュの目的なんぞ、それ以外にナニもないでしょう。
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amlから勝手に転載します 投稿者:まっぺん 投稿日: 9月 8日(日)13時37分42秒
アラブの子どもとなかよくする会 伊藤政子さんからのお願いです。体裁は若干変更してあります。
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バグダッド(イラク)からの緊急要請へのご協力のお願い 2002年8月
アラブの子どもとなかよくする会 伊藤政子
郵便振替口座:00170-1-613360 口座名義:伊藤政子(緊急支援とお書き添えください)
今年の夏の暑さは、戦争に向かう暑さが気象まで狂わせたのかと思うほどでした。皆様、お変わりございませんか。
イラクの人々、特に子どもたちのことをお心にかけていただいてありがとうございます。
今また、アメリカのイラク攻撃が着々と準備される中、バグダッドから大至急の支援要請が届きました。
「米国による、湾岸戦争より遙かに規模の大きなイラク攻撃が、いつ起きても不思議はない状況だが、そのための緊急支援をお願いしたい。攻撃を受けるイラクの人々への救援用品として最低2万所帯分の以下のものを特に希望する。ただし、攻撃が始まればすべてのイラクに通じる国境が閉鎖されるのでその前にイラクに届けてほしい」とのことです。
イラクでは、湾岸戦争で30万人が亡くなりました。その上経済制裁のために、戦後12年たっても戦争で破壊されたライフラインを直すことさえできません。7−8割を輸入に頼っていた食糧や医薬品をはじめとする生活必需品も必要量の輸入を禁じられ、足りません。劣化ウラン弾の被害も深刻です。ひとびと、特に子どもたちは、飢え、弱った体で不潔な環境のなか、治療も受けられずに死に続けています。
こんな人々にまた攻撃をかけるというのです。
アラブの子どもとなかよくする会では、1991年の湾岸戦争以降、戦争、経済制裁、そして繰り返される空爆に命を永らえることの困難なイラクの子どもたちへの救援活動を続けてきました。現在は、劣化ウラン弾による犠牲者の医療支援(主に白血病の子どもたちへの治療援助を外国の救援団と協力して進めています)と、障害児学校の通学用スクールバスを現地の障害者福祉授産所で修理するというプロジェクトを2本の柱として進めています。
でも、せっかく直ったバスで学校へ通えるようになった子どもたちも今は学校どころではありません。親たちは「戦争が始まれば私たちには、どこにも逃げる場所はない」と湾岸戦争や繰り返される空爆で思い知らされ嘆いていますが、それでも「どうやって食糧や灯油を確保すればよいのか」とか「せめて子どもたちは少しでも田舎に疎開させたい」と必死で手だてを探しているからです。「外の国の力で戦争をとめて!!」というのがイラクの人々の切ない希望です。
要請された物資、毛布やテント、水用のポリタンクなどは、爆撃で家を破壊された人々の状況や攻撃はライフラインから始まることに、また手術用医療用品などは予測されるけが人の多さに思いいたされ、本当に胸が痛みます。
時間があまりないので、とにかく私自身で第1陣として約60万円(5000ドル)をヨルダンに持参し、ヨルダンの物資買付けやイラクへの送り出しの手配をしてきます。その後、ご寄付が5000ドルになるごとにジョルダンへ送金し、空爆が始まるまでにイラクへ送り込むようにします。空爆開始前に間に合わなかったご寄付については、白血病の子どもたちの治療に充当させていただきます。
要請のあった物資は次のものですが、当会からは手術用医療器具を予定しています。(現地の事情で変わります)。ヨルダンでの手配、イラクへの運搬、イラクでの分配などは、当会のヨルダン支部長、イラク支部長を中心に、白血病プロジェクトでご協力いただいているイスラミックリリーフやイラク赤三日月社と協力して進めます。
皆さんにも資金面でのご協力を是非よろしくお願いします。
1 テント 8 軍手(赤三日月社のボランティ
ア用)
2 ベッドシーツ(病院用) 9 飲料水用ポリタンク(20L)
3 救急セット 10 毛布
4 抗生剤 11 簡易ベッド
5 手術用具セット 12 調理用灯油コンロ
6 使い捨てプラスチック手袋(手術用) 13 灯油ストーブ
7 手術用針と糸
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「市場経済が徹底している」という状態とはなにか? 投稿者:noiz 投稿日: 9月 8日(日)10時50分23秒
正しい市場というものがそもそも存在するのか?
USにしろフランスにしろUKにしろニホンにしろ、それぞれの市場があるにすぎない。USの場合は基軸通貨を持っているという点で破壊的な影響力を行使できるメリットを持つというバックボーンを備えた市場であると見なければならないことは当然ですが。
ぼくは公式的な市場など存在しないという立場ですね。いわれるところのグローバル資本主義の、ときにはそのスタンダードだといわれるようなUSにおいてさえも、市場は常に修正をせまられなければクリーンなエネルギーは受け入れられないというのが現状ではないでしょうか。環境負荷規制を立法するという市場に対する重大な修正が加えられなければ現状においてはクリーンエネルギーは買われない。
たとえば、テキサス州では、風力発電への住民の関心が高いという世論調査の結果があるにも関わらず、実際には電力販売会社はこれを積極的に買うことをしない。んで、電力販売会社が通常の電力料金にプラスα払えば買えますよというクリーンエネルギーのオプションを設けても、思ったようには消費者の購入は延びない(プラスαは風力発電のコスト高という現況を反映したもの)。何ででしょうね? これら電力販売会社が化石燃料を使用した天然ガス発電の方が利鞘が大きいと判断し、そのために「天然ガス発電も環境にやさしい規制を設けていますよ」ということをマーケティングをして消費マインドに一定の方向性を与えるからということもあり、また他方で消費者自身の価格第一という選択がこれにマッチングするからであると見なければならないのではないでしょうか。
つまり市場を問うということは、そのプレイヤの動向と背景を分析しなければならないわけであって、その市場が正しいかどうか、公式的かどうかなんてことは結果論的に言えるだけにすぎない(といってもその基準をどこに設けるのか、判断主体によって変わると思うのですが?)。んだから、「正しい市場であればうまくいく」ではなく、うまくいく/いかないのはなぜなのかを問うことから措定しなければ、単に倒立した結果論・決定論にしかすぎなくなると思うのです。
♯ 市場が「自由である」というのは幻想のような気がする…。独占的な資本が存在する限り、「ほっておけばうまくいく(レッセフェール)」という「正しい市場」の状態にもっていくことすらできないのではないでしょうか。
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謎とは言えど 投稿者:noiz 投稿日: 9月 8日(日)10時12分15秒
考えられるのは、やはり原発の「燃料価格」の安定性でしょう。ここでの生産性はもちろん廃棄物処理コストを度外視したものであるわけですが。
ここのところ天然ガスの国際的な価格が高騰していて、脱原発路線の電力資本の利潤を(割合いとしては少ないものだとしても)圧迫してきていた。USの市場と国家は環境コストまでは計上せずに、短期的な利益を措定していると判断せざるをえない。ブッシュ政権のチェイニー副大統領が言うことには「われわれが知る発電技術の中で最もクリーンな方法(の一つ)」。果たしてこの言わんとする意味とは?
んで、電力資本も新規原発稼動に向けて動きはじめている。それには「(原発をめぐる)雰囲気は好転してきた」という背景を見なければならないでしょう。エンドユーザが環境負荷よりも価格を最大の訴求にするという最近のマインドの傾向、これをあてこんでの事業行動であると考えるべきではないのでしょうか? 市場の合理性とはそういうものです。正しいとか悪いとかじゃない。そのときどきの消費者をもまきこんで展開される「自由な」経済活動の結果としかいいようがない。
ちなみに今の米政府の決まり文句に、「原発は温室効果ガスを排出しない点で(他の火力発電・ガス発電などよりも)クリーンである」というものがあります。市場(のプレイヤ)ははたしてこれを支持しているのかどうか? 消費者はいざしらず、資本は支持するわな。廃棄物の最終処理場建設までしてくれて面倒見てくれるというんだから。
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そうなのだ 投稿者:noiz 投稿日: 9月 8日(日)09時52分36秒
今頃になってブッシュはなぜ原発が電源開発の合理化になるとの判断をくだしたのか、謎です。市場と言われるものが廃棄物処理コストまで計算して長期的な利益をも見込んで合理性を追求するものならば、確かにこの原発推進路線はその市場原理に背くものであるわけですが、どうやら私(たち)が問題にしなければならないのは、そうした「まっとうな市場主義」ではなく、とある大資本が廃棄物処理に責を負わない計算でカウントされる莫大な利益を許容する「ゆがんだ市場」(とそれをバックアップする国家政策)ではないのかと思うわけです。
という言い方をしていると、そのうち自分が「クリーンな帝国主義」論にはまっていくかのような気がして、とてもいやな感じがするのですが(笑)。
んで、一つ補足しておきますが、確かにエンロンは原発がうみだす電力を商品としては扱わなかったわけですが、決してクリーンなエネルギーを呼びかけその売買を推進していたわけでもありません。エンロンの合理的な判断とは前にも書いたとおり、利潤一本槍で、環境コストはやはりニの次ですよ。これが何のための合理化と言えば、とりもなおさず利潤追求第一の立場からのものであるということです。合理化の判断の末に原発を回避する傾向、これがはたして結果的に「クリーンなエネルギー」使用を推進するかどうかはまた別個の問題です。
cf. エンロンが商品として取り扱っていた電力は、放射性廃棄物というレベルからすれば相対的にクリーンであったといえるわけですが、しかし石炭発電を追求するなど、絶対的には「安けりゃ何でもいい」という立場ですね。
エンロンはつぶれてなくなったわけですが、ダイナジーとかカルパインとかがやっていること(「電力自由化」の盲点をつく価格操作的な行動)を見たら、「正しい市場」って何なんだろうと悩むことしばし。
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旧聞で、あいすみません。 投稿者:赤い余談 投稿日: 9月 8日(日)04時50分07秒
古すぎの話題で恐縮です(2週間以上も前)。
ごめんなさい(ようやく本拠地へ帰ることができました)。
早速のレスを頂いたのに失礼しました、主体思想学会さん。
>補足説明ということで。
>具体的に挙げられている例は、無認可保育所への助成、高齢者医療費の無料化、障害者対策
>の一本化、心身障害者扶養年金制度、その他いっぱいです。
ううむ。ううむ。ううむ。
ですから、その「いっぱい」のうちで(以下コピペご容赦を)
革新自治体の福祉政策が嚆矢であり、またそれが一般的な政策としてではなく
「ナショナルミニマム」として国家に採用され、またそれが「日本の福祉社会」の
成立プロセスであるとされる例としては具体的に何が挙げられますか?
(ここまでコピペ)
ってことを聞いているのですが・・・・(おかげでまたもや疑問が・・・。「補足説明」は
私の質問の何に対しての「補足説明」なんでしょうか、っていう)。
まず私がそのことについてこだわる理由をば。
1)この話題は主体思想学会さんによって「社共」の革新自治体の成果として語られ、
それを理由に「社共」への反革命規定に対する疑問を呈していた(問題提起していた)。
上の後段部分(「反革命」云々)については主体思想学会さんの意見に特に
異論を有するものではないですが、その問題提起が「事実誤認」(?)に
よって導入されていると感じたためです。こうした「?」な問題提起によって
話が展開していたので流れの大意には影響は少ないと思いましたが、
「みなさ〜ん、事実はちゃんと確認した方がいいんじゃないのお」という「老翁心」からの質問です。
2)研究している人の中には「福祉社会」という語をこだわって使っている人もいるようなので、
その辺を理解したうえで主体思想学会さんは「福祉社会」を使用しているのか、という確認的質問。
これはですね、いつぞやNOIZさんが「社会」という語を使用された時、主体思想学会さんが
「言葉はちゃんと使わないとだめよ」といった趣意で話されていたので、そういうご本人は
「福祉社会」の多義性を十分理解して使っているのでしょうね、という確認です(むろん
確認的質問は時として「いやらしく」なるということを知った上でですが)。
今は手元に資料がないのでうろ覚えですが、確かに老人医療費の無料化は
「革新自治体」から「国」へ採用された代表的な政策であったと
記憶しています(他に今挙げられるのは児童手当制度かなあ)。
しかしその後老人医療費の無料化が改められた事(自己負担分を導入した事)は
よく知られている話ですね。こうした場合における「ナショナルミニマム」とは、
「福祉社会の成立」プロセスとは、疑問が次々に湧いてきます(例えば「自治体」から
「自治体」へ政策が広がるといったプロセスの場合における「ナショナル
ミニマム」とは?等々)。この辺は純粋に疑問です。
>赤い余談さんに「教える」という立場ではありませんが、
そ、みたいでしたね。
ごめんなさいね(苦笑)。
どうやら主体思想学会さんは「ナショナルミニマム」や「福祉社会」という語の
意味を知らないのに使っただけのようでしたね。
(いや、主体思想学会さんが「なんで私から学ばないんだ」と言って
いたので、ほんじゃまあ、という軽い気持で質問したのですが)。
ま、主体思想学会さんによる問題提起の典拠の奈辺が分かったので
少しは意味があったかもです(「一事が万事」とはいわないけど
失礼ですが、「一事が百事」くらい「その程度かあ」です)。
一つ言葉遊びをば。
>まさに「負け犬人生」ですね。
私は「犠牲者」の方が適当だと考えています。
別に「勝負」に挑んだわけではなく巻き込まれたのですから。
いやー、「良心的市民」の答えらしいでしょ?
エヘヘ。
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(無題) 投稿者:主体思想学会 投稿日: 9月 8日(日)03時11分59秒
端的にまとめれば、原子力発電というのは資本主義的なものというより官僚主義的なものではないか。原子力発電が盛んなのは、アメリカは例外として旧ソ連・フランス・日本・スウェーデンと官僚主義がはびこっている国です。
ある意味当たり前。原子力発電は市場経済の競争では生き残れないから、市場経済が徹底している国では原発はあまり利用されない。市場経済が社会に浸透していなくて、非能率で不合理な官僚主義がはびこっているところ(社会全体が役人化している社会)でしか原発は生き延びれない。
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アメリカの原子力発電 投稿者:主体思想学会 投稿日: 9月 8日(日)02時56分32秒
アメリカではスリーマイルアイランド事故の前(1978年)から原子力発電所の新規発注がありませんし、それ以前に発注された原発も次々にキャンセルされています。つまり大きな流れとしてはアメリカでは原発廃止に向かっているといえます。
作ってしまった原発はコストを思いっきり切り詰めて運転するが、これからは原発は作らない。アメリカの合理的な資本家たちの判断はこういうことです。
(もっとも、電力会社が英語で"public utility"と表現されるとおり、アメリカでも電力会社は利潤追求ばかり考えているわけにはいかないのですが)たしかにブッシュは原発回帰を示していますが、なぜ急にそういうことを言い出したのか、その真意はまだ充分に明らかになってはいないと思います。
これに対して、日本の電力会社は供給の安定とかCO2排出抑制とかの「公益」を理由にして原発建設を(表向きは)進めようとしています。市場経済の競争では原子力が勝てないのです。
実は、反原発の本にはたいてい書いてあることですが、日本の電気料金は「総括原価方式」という決め方がされていて、原子力発電所を作れば作るほど値上げできるようになっています。
何十年間も市場競争をしないで政治力で物事を決めてきたから、この腐りきった状態が作られたわけです。
しかし、電力自由化(これがエンロンの圧力だったというのが笑えますが)のおかげでそんなことはいつまでもやっていられない。日本でも大きな方向性としては原子力発電廃止の方向に変わったといえるでしょう。
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ていうか 投稿者:いずみ 投稿日: 9月 8日(日)00時48分39秒
主体思想うんちゃらが想像力があまりになさすぎる、というだけでは。
一般的にはそんな動機で切り捨てることはただのファッショですが、この阿呆に関してはそれだけで十分では?
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three miles to death 投稿者:noiz 投稿日: 9月 7日(土)23時29分32秒
80年代中葉にUSにCRUCIFIXというパンクバンドがいたのですが、彼らのうたのなかにスリーマイル島の原発事故とその原発を運営する資本のことを激しく批判したものがあったのを思い出した。まー皆さんUSの原発事故がスリーマイルだけではないことはご存知だとは思いますが…、問題は、「問題処理」が「(表面的には)スマートにできる」つーことではなくて、目先の利潤追求をはどめなくやってしまう(原発を稼動させてしまう)資本の性質ではないでしょうか。だってさ、たとえ原発稼動中に事故が起きる確率が限り無くゼロに近付けるような技術力があったとしても、問題は残るわけですよ。原発稼動によりうみだされる放射性廃棄物という半永久的な危険なものの処理はどうするのだ、という。これを解決できるような技術力はどこにもない。
※スリーマイル島原発事故の対応で見せた「電力会社のとんでもぶり」については以下参照されたし。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/nakao/archives/tmi/three_mile_island.html
ちなみに、ついこないだ「放射性廃棄物の最終処理場」がネバダ州につくられることが米上下院でともに可決され、ブッシュが調印したわけですが(7月23日)、ネバダ州は不服申し立てを行って提訴中。最終処理場建設が国策として打ち出され、決定されたのはフィンランドに続いて二番目のことです。
技術的には問題があるのが分かっていても、あるいは放射性物質の持つ環境負荷のコストが長期的に見れば莫大なものであることは分かっていても、電力資本にとってみれば短期的に莫大な利益をあげられるから、原子力は使う。ということを踏まえるのであれば、経営陣が文系だろうが理系だろうが、利潤追求を是とする文化を前提とする企業統治そのものを拒否できる態度がなければつまるところ「問題解決の役には立たない」と思います。現に放射性のゴミは世界のどこかに必ず滞積され続けているわけですから。
ちなみにブッシュの電源開発政策は原発回帰路線ですね。現在USの原発は世界一のコスト圧縮を見せているそうですが、どういうことかというと、「日本では、定期点検のため一三か月以上の運転はできませんが、アメリカの多くの原子炉は一八か月以上の運転を行なっています。さらに、燃料交換の時間短縮などによって設備利用率が上がっています」だってさ。
http://www.jaero.or.jp/data/pub/bunka/tuiseki/2002/200208.htm
この連続操業のリスク増大を担保する先進的な技術か何かあるんでしょうかね? また、「燃料交換の時間短縮」って絶対に労働集約になってるよね。単なる生産性の高集約化というより、交換作業を担う労働者の(不)健康の集約化ってことになってないのだろうかと危惧するのですが…
これは余談ですが、電力売買のグローバリゼイション化(つまることろは自由化)によって登場してきたのが、あの大破綻したエンロンです。エンロンは利潤追求のみを至上政策として、電源開発は公共性を鑑みなければならないという批判を嘲笑っていた企業です。結局はそのインチキ的経営手法とともに潰れてしまって世の中のためになりましたが、「問題処理が適切」でうまいこと生き残ってたらと思うとゾッとします。
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そーゆー違いなんでしょうか? 投稿者:まっぺん 投稿日: 9月 7日(土)17時39分43秒
原発問題は日米の問題処理のしかたのちがいにすぎないのであれば、アメリカでは原発をつくってもオッケーだけど日本ではやめといたほうがいいという結論に到達してしまうとおもうけど・・・・ちがうんじゃないの?
なお、風船爆弾は、当時としてはなかなかのグッドアイデアですよ。まだ世界のどこの国も気付いていなかったといわれるジェット気流の存在と速度を突き止めて、アメリカ本土に到達する頃に爆弾を投下するように時限投下装置をセットしてはなしたわけですから。しかし、当時の日本では原爆の材料となるウランを爆弾製造に必要なだけ濃縮するのに100年かかるような技術力と装置しかなかったそうです。理論は知っていても工業力がなかった。
余談ですが、ドイツから濃縮ウランを日本に潜水艦で輸送している途中でドイツが降伏してしまったので、潜水艦も連合国に降伏し、積載されていたウランと二機のジェット戦闘機は没収されてしまいました。同乗していた二名の日本海軍士官は船内で自決を遂げました。この時のウランが日本に投下されたものかどうかはわかりません。
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(無題) 投稿者:主体思想学会 投稿日: 9月 7日(土)14時24分30秒
東京電力の(文系)経営者たちは「原子力 59秒
>これは、「製造立国」にとっては由々しき事態 ナなくても「完全失業」ではなくなるけど、ヨーロッパ ナ日: 8月19日( ーバリゼーション(アメリ J9/syohyou.html
陳独秀に対す 驍ウによれば、コムスンは「介護」の美名にかくれて相当ひど
い事をやっているようですね。
社会保険行政が破綻の危機に瀕 +ヨ俘mJjァソ14t{+ヲチ3F棄キ~^ラ_#w%ョヒv<ニ;qhP